ニュース
三菱地所、丸の内エリアのAIコンシェルジュ 都市OSと連携
2025年1月8日 12:40
三菱地所とNTTデータは、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)に特化したAIコンシェルジュの提供を開始した。AIを活用したチャットボットで、マップアプリ「Oh MY Map!」内に搭載する。
丸の内エリアのグルメ、イベント、アート情報などを、マップアプリ上でリアルタイムに提供するAIチャットボット。エリア内の就業者や頻繁に訪れる利用者だけでなく、丸の内エリアに初めて訪れる人にも役立つ情報を提供するという。まち全体を楽しんでもらうとともに、エリアの観光客・MICE来街者の回遊性向上を目指す。
提供されるまちの情報は、大丸有協議会が提供する丸の内エリアのデータ連携基盤(都市OS)や各種Webサイトより収集し、多様なデータが統合されたもの。
AIチャットボットは生成AI技術のLLMとRAGを活用。LLMは、Anthropicが開発したClaude 3.5 Sonnetをベースにしている。RAGシステムは従来のNaiveRAGだけではなく、より高度なAdvanced RAGを採用。Advanced RAGで構築することにより、複雑な質問への対応や検索精度の向上、回答に利用されるエリアデータの優先度調整など、ユーザーからの質問に対して的確に回答するチューニングが可能となる。
これにより、ユーザーの質問に対して、都市OSに蓄積されたデータをリアルタイムに引き出し、具体的かつ実用的な回答を提供。「今」楽しむべきコンテンツを即座に見つけられるとする。
なお同サービスは、東京都の「AI等先端技術を活用した受入環境高度化支援事業」の補助金を活用。三菱地所は「大手町・丸の内・有楽町地区まちづくりグループ」として、同事業に応募・採択され、NTTデータに開発を委託して進められた。