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スターシップ、機体を大幅改良した新型を10日に打上げ
2025年1月6日 12:58
SpaceXは、7回目となる超大型宇宙輸送システム「スターシップ」のフライトテストに向けた準備を行なっていることを発表した。SpaceXから具体的な日程の発表はないが、イーロン・マスク氏が1月10日(米国時間)の打上げを目指しているとXにポストしている。
今回のフライトテストでは、スターシップ本体を大きく改良。機体の前方フラップのサイズが縮小され、機体の先端に向かって熱シールドから離れた位置に移動。再突入時の熱の影響を大幅に軽減し、メカニズムと保護タイルの簡素化を実現する。
推進システムも再設計し、推進剤容量が25%増加。アビオニクスも改良され、機体のパフォーマンスが向上している。機体の熱シールドにも最新世代のタイルが使用される。
また、より強力なフライトコンピュータや、Starlink、GNSS、バックアップRF通信機能をユニットに統合した複合アンテナ、再設計した航法・星追跡センサー、飛行中の状況を把握するための30台以上の機体カメラなども搭載。Starlinkにより、あらゆる段階において120Mbpsを超えるリアルタイム映像を伝送可能になっている。
スターシップとして初めて、ペイロード(貨物)を搭載しての打上げとなり、10個のStarlink模擬衛星を搭載して展開予定。模擬衛星はスターシップから射出後にインド洋に着水する。
スターシップの1段目となるスーパーヘビーブースターは、第5回のフライトテストで回収されたものを再利用。実際に回収したブースターを使って打上げを行なうのは初めての試み。今回もスーパーヘビーブースターはチョップスティックで回収される予定。