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金融庁、“中央銀行デジタル通貨(CBDC)の売買”に注意喚起

金融庁は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する投資でトラブルに巻き込まれたという情報が寄せられているとして、注意喚起を行なった。現在、円のCBDCは存在していない。

金融庁は寄せられている相談事例として、「中央銀行が発行しているというCBDCの売買を扱うウェブサイトを発見した。毎日利息が付くとの記載があったので儲かると思い、多額の金額を振り込んだところ、利益が出たため税金の支払いが必要だとして追加の入金を求められたが、支払わないといけないのか」「SNSで知り合った人から中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する投資話を持ち掛けられた。国が発行しているものであるため暴落の心配がないと言われ、多額の金額を個人口座へ振り込んでしまった」といったものを紹介している。

現時点で円の中央銀行デジタル通貨は存在していない。また、一部をのぞき海外でも調査や検討段階であり、基本的に実用化されていない。

金融庁では、少しでも不審に思った場合には、取引・契約を見合わせるなど冷静な対応を呼びかけており、金融庁金融サービス利用者相談室や最寄りの警察署に相談するよう案内している。