猫型配膳ロボのPUDU、同社初のヒューマノイドロボット「PUDU D9」

Pudu Robotics Japanは、同社初の二足歩行型ヒューマノイドロボット「PUDU D9」を発表した。商業展開を視野にいれており、近日中に予約を受け付ける。

PUDU D9は身長170cm/体重65kgと人間とほぼ同じ体型で、時速換算で約7.2km(2m/秒)の二足歩行を実現する。階段やスロープなどの起伏がある地形にも対応し、騒音リスクを軽減するアルゴリズムにより、静音性にも配慮している。視覚的ナビゲーションを取り入れ、高精度センサーが周囲の情報を3Dマップとして取得。進行ルートをリアルタイムで計画し、障害物を回避しながら柔軟に移動する。

42の独立自由度と両腕合わせて20kg以上の耐荷重を持ち、全身には大人と同程度の可動域がある。7自由度のロボットアームは2本搭載され、5本指のハンド部は11自由度を備える。自由度とは、様々な方向に曲げたり回転させたりできる関節が動く方向の数のことを指す。PUDU D9は合計で42カ所の関節を動かすことが可能。

強化学習アルゴリズムで多種多様なタスクを計画・実行し、実際のデモ映像では清掃ロボット「PUDU SH1」を操作して床清掃を完了している。

視覚・触覚・力覚・聴覚センサーが組み込まれ、周囲のマルチモーダル情報を詳細に取得できる。大規模言語モデルとの連携も視野に入れ、人間同様の状況理解と反応を追求。サービス現場や家族のケアなど、多様な場面での活用が期待される。