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OpenAI、AGIに迫る最新AIモデル「o3」発表 o3-miniは1月下旬公開

OpenAIによる12日間連続発表の最後のトピックが「o3」となった

OpenAIは20日(米国時間)、新モデルとなる「o3」と小型モデルとなる「o3-mini」を発表した。同社が公開している最高モデルの「o1」よりはるかに高い性能を持ち、AGI(汎用人工知能)に迫る能力を持つとする。

高い推論能力が特徴の「o1」の次の世代のモデルだが、通信事業者のO2と名称が被るために「o3」としている。o1のプレビュー公開から3カ月で、新世代モデルを発表したが、o3シリーズの一般公開は後日となる。o3-miniは、安全性テストを研究者向けに開始し、1月下旬に一般公開予定だ。

多くのベンチマークで既存のモデルを上回る性能を持っており、競技プログラミングでもOpenAIの研究者を超えるスコアを持ち、数学においても大きな能力の飛躍があるとする。

また、AGI(汎用人工知能)にどこまで近づいているかを測るベンチマーク「Ark-AGI」では、人間の平均を超え、最高87.5%となった(o1は最高32%)。人間には簡単に答えられるが、AIには難しかったというパターン認識問題なども、その場で学習し解決できるようになったという。

Ark-AGIのスコア
パターン認識などAIが苦手としていた問題にも回答

o3-miniは、o3の優れた特性を持ちながら、より高速でコストパフォーマンスに優れたモデルとなる。

o3シリーズは新たな安全性テストを進めながら、1月下旬にo3-miniの一般公開を目指す。この発表は、OpenAIによる12日間(平日)連続発表の12日目のトピックとなる。

OpenAI o3 and o3-mini—12 Days of OpenAI: Day 12