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LINEヤフー、越境ECのBEENOSを完全子会社化 540億円

LINEヤフーは19日、越境ECのBEENOS株式会社の買収を発表した。2025年2月末を目途に本公開買付けを開始し、全株式を取得、完全子会社化する。買収総額は約540億円。

BEENOSは、国内ECの越境販売の支援を中心に、累計6,000社以上の企業の海外販売で協力。2012年からは「Yahoo!オークション」と連携するなど、LINEヤフーの各種サービスとは連携関係にある。

LINEヤフーは、取扱高1兆円のリユース事業を展開しており、2023年11月には「ヤフオク!」を「Yahoo!オークション」に、「PayPayフリマ」を「Yahoo!フリマ」とし、それぞれのサービス名を「ヤフー」ブランドに統一し、コマース事業を強化している。BEENOSの子会社化により、越境ECの強化などを目指す。

具体的には、LINEヤフーが提供する各コマースサービスを通じて、海外でニーズが高い国内商品の販路を拡大。また、タイなど東アジアの一部で高い利用率を持つ「LINE」と連携し、海外ユーザーへのアプローチを行なうことで、顧客層を拡大する。

加えて、越境EC市場におけるBEENOSのノウハウや知見をとりいれ、両社が共同マーケティング活動を展開することで、「Buyee」をはじめとしたBEENOSのサービスとLINEヤフーのサービスの間でさまざまなシナジー効果が期待できるほか、LINEヤフーが提供する各サービスと、BEENOSが展開するエンターテインメント事業との連携も検討していく。