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1億人のPonta会員向け サステナブル活動をWeb3技術で可視化するサービス
2024年12月16日 17:24
「Ponta」(ポンタ)を運営するロイヤリティ マーケティング(LM)は、独自ブロックチェーン「MUGEN Chain」(ムゲンチェーン)を新たに構築したと発表した。MUGEN Chainを活用したWeb3プラットフォーム「MUGEN Portal」(ムゲンポータル)の提供が12月16日から開始されている。
第1弾サービスとして「みんなの応援実績」機能が提供されており、LMやMUGEN Portal参画企業のサービスにおける、ユーザーごとのサステナブル領域の貢献活動が可視化される。Pontaの会員IDで参加できるアクセスしやすいWeb3サービスの提供を通じて、1億人超のPonta会員向けに新たな価値創造を目指すとしている。
LMは企業理念「無駄のない消費社会構築に貢献する」のもと、価値のある情報の提供と消費社会の効率化を目指している。Web3領域では多様な生活者ニーズの把握や分析が可能になることから、2023年の夏からブロックチェーンの構築に取り組み、独自ブロックチェーン「MUGEN Chain」を活用した、Web3プラットフォーム「MUGEN Portal」の提供を新たに開始する。
「MUGEN Portal」は、生活者・企業・社会に新たな価値を提供するWeb3プラットフォームとする。Ponta会員は会員IDでログインでき、簡単に接続できて、MUGEN Portal上で提供されるさまざまなサービスを利用可能。
LMはMUGEN Portalを利用するユーザーのオンライン・オフラインの行動を対象に、NFTを発行する。
これにより、点在していた消費行動を結びつけ、これまで以上に生活者のニーズを捉え、企業に対する、Web3技術を活用したマーケティング支援の強化に取り組む。
MUGEN Portal上のサービスの第1弾として「みんなの応援実績」機能が提供され、LMやMUGEN Portal参画企業のサービスにおける、ユーザーごとのサステナブル領域の貢献活動を可視化する。今後も順次、サービスの提供分野を拡張していく。
「MUGEN Chain」と「MUGEN Portal」をリリースすることで、LMは1億人超のPonta会員に、日常の延長でWeb3サービスに触れ、ブロックチェーン技術がもたらす新たな価値を提供していくとしている。
Web3は革新的な技術である一方、ユーザーにとっては理解や利用が難しいものと捉えられている。LMは、Web3サービス利用のハードルを下げるため、すでに会員が持つPonta会員IDで「MUGEN Portal」にシームレスにログインできる仕組みを提供する。
「みんなの応援実績」機能
第1弾サービスの「みんなの応援実績」は、「サステナブル領域における消費者の貢献行動の可視化」をテーマにしたもの。
本機能と連携するLMのSDGsアプリ「Green Ponta Action」は、従来、アプリ収益の一部をサステナビリティ活動に取り組む各種団体に寄付を行なってきた。ユーザーに対して寄付金額や寄付先団体の活動を報告していたものの、ユーザーにとっては自身の貢献度が見えづらいという課題があった。
本機能では、MUGEN Portalに、ブロックチェーン「MUGEN Chain」で記録したユーザーごとの寄付への貢献金額を表示し、ユーザー全体およびユーザー一人一人の貢献度を可視化する。さらに、ユーザーの貢献金額に応じて、NFTやPontaポイントなどの特典がプレゼントされる。
同時に、ジオフラが提供するスマホアプリ「プラリー」が本機能に参画する。プラリーユーザーが移動や広告閲覧などでためた移動ポイントをPontaポイントに交換するごとに、プラリーが得た収益の一部が寄付に充てられ、本機能ページ内に貢献金額として表示される。
LMは今後、本機能の趣旨に賛同する企業に向けて、参画を呼び掛けていく