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TOPPAN、ネット画像の真性証明を実証 SNS毎に異なる課題も

TOPPANデジタルは、画像データに出所や編集履歴などの来歴情報と電子透かしを埋め込み、画像の真正性を確認する実証を、平将明衆議院議員(デジタル大臣)の公式サイトで開始した。

TOPPANデジタルが2022年2月に開発したメタバースにおけるアバター管理基盤「AVATECT(アバテクト)」の電子透かし付与機能を活用。平将明衆議院議員の公式サイトに公開される活動実績などの画像に対し、コンテンツの出どころと信ぴょう性を証明する電子透かしと来歴情報の埋め込みを行なった。これにより、画像がインターネットで拡散された後に、情報源や改ざんの有無を確認することの有効性を検証する。

結果として、電子透かしとC2PA規格に準拠した来歴情報は、アップロード後も情報が保持され、偽情報と本物の判別が可能であることを確認。しかし、電子透かしは、特定の加工方法によって検出精度に影響を受けることが判明したため、今後改善を進める。

特に、ほとんどのSNSは、画像圧縮により電子透かしの劣化やC2PA規格に準拠した来歴情報の欠落が起き、SNS毎の対策が必要なことも分かった。検証期間終了まで二次利用されている画像の収集を続け、 収集した画像の検出作業を進める。

今後は、2025年度内にコンテンツに対応した「AVATECT」の提供を目指し、関連団体と協力しながら、これらの課題解決と真正性技術のさらなる精度向上に向けた研究開発を進める。