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過去最大規模で開催 懐かしさと新しさが共存する「文具女子博2024」

日販グループの日販セグモが主催する「文具女子博2024」が12月12日から15日まで、パシフィコ横浜(展示ホールC・D)で開催されている。入場料は12日・13日が950円、14日・15日が1,050円で、当日券の販売はなく、事前購入が必要。開催前日の12月11日にはプレス向け内覧会および先行イベント「プレミアムタイム」が行なわれた。本記事ではその模様をレポートする。

文具女子博といえば、会場限定商品や先行販売のアイテムが楽しみのひとつ。今年も多くの文具ファンが、ここでしか手に入らない商品を目当てに訪れている。

今年は出店社数174社(うち初出店のメーカーは20社以上)と過去最多を記録し、会場の広さも過去最大となった。「どきどき!ネオ文具シティ」をテーマに掲げた「文具女子博2024」では、昔ながらの文具を新たな形で展開し、懐かしさと新しさが融合した商品が並んだ。

会場では、未来やレトロを感じさせる文房具や限定デザインのノート、復刻版ペン、会場限定のステーショナリーセットなど、多彩な商品が出展されていた。

シヤチハタ 新感覚スタンプ「ウキデル」と“書けるマステ”「ジカケル」

シヤチハタといえば、名前や日付のスタンプなど、オフィスや家庭で欠かせない製品で知られているメーカー。事務用品だけでなく、個性的な文具やデザインアイテムも展開されている。透明のスタンプを押した上からペンやインクで塗ると絵柄が浮かび上がる「ウキデル」(990円)や、マスキングテープに下地を塗ることで水性インキでも弾かず文字を書けるようになる「ジカケル」(385円)などが出展された。

左が「ジカケル」、右が「ウキデル」
ウキデルは水性ペンでなぞることで、インキが弾けて絵柄が浮かび上がる
ジカケルは下地を塗ることで、水性インキでもマスキングテープに字を書ける
油性原料系インキパッド「いろもよう」シリーズの女子博限定セット「いろもよう わらべ 紙箱セット」(2,640円)

キヤノン 手のひらサイズの「iNSPiC memo」コンセプトモデル

「iNSPiC memo」のコンセプトモデルが参考展示されていた。iNSPiCシリーズはシールタイプの専用フォトペーパーにプリント可能なプリンターとして'18年9月に「iNSPiC PV-123」が発売されて以降、手帳やライフログを日常に行なう層を中心に支持を得ているという。

参考展示されたiNSPiC memoはメモを取る感覚で白黒印刷できる感熱方式ミニプリンター。専用ロールに熱を加えて印刷できるため、インク交換が不要。また手のひらに収まるサイズ感で場所を選ばず使えるという。専用アプリでスマホから整理整頓ラベルや写真フレームなどのテンプレートが用意。手軽に印刷できる。コンセプトモデルのため、発売日等は未定。

ぺんてる 摩擦レスボールペン「FLOATUNE」の限定デザイン

浮遊感のある書き心地を実現した摩擦レスボールペン「FLOATUNE(フローチューン)」の女子博限定デザイン「ぺんてるシネマセット」(1,430円)を販売している。ほかにも、油絵のようなタッチの絵を描ける大人のクレヨン「アートクレヨン」の3本セット(1,320円)も販売。

「MATTEHOP(マットホップ)」なども出品されている

マックス 6色から選べるカスタマイズホッチキス

マックスでは文具女子博限定カラーのホッチキスをカスタマイズ(750円)できる。ベースとなるホッチキスはHD1-Dで、プラスチックを再利用するなどサステナビリティをアピールしていた。カラーはフェアリーパープル、ミントグリーン、オーシャンネイビー、バターイエロー、ピーチファズ、パールホワイトの6色。

カバンなどを作る工程で生まれた端材(革)を使った「革のホッチキス HD-10X/LT」(11,000円)も現地で購入できる
木材の端材を使った「木のホッチキス HD-10X/WD」(5,000円)も現地で購入できる

サンスター 固定&照らす、「ウカンムリクリップ」と「terasuno」

サンスター文具からは本を開いたまま固定できる「ウカンムリクリップ」(660円)シリーズが販売されていた。新商品の「ウカンムリクリップぷち」(440円)と手元をライトで照らす「terasuno(テラスノ)」(990円)も販売している。

ウカンムリクリップの女子博限定カラー「ソーダゼリーブルー」
terasuno(テラスノ)
terasuno(テラスノ)は単四電池2本で30時間使用可能

コクヨ 女子博限定「野帳」や「A6キャンパスノート」をラインナップ

コクヨでは、文具女子博限定の「A6キャンパスノート(4柄セット)」(1,200円)や、ロングセラーのミニノート、「野帳」が文具女子博限定デザインとして販売するなど、限定商品を多数ラインナップ。ラベルが作れる「テープカッター<Bobbin>」(792円)もテスト販売されている。

女子博限定のキャンパスノートと野帳
ラベル書きがしやすいテープカッター(画像奥)。好きなボビンテープをセットできる。
超巨大キャンパスノートも2,600円で販売している
透けるクリアケースにコクヨのセレクト品が詰め合わせた限定商品(1,821円))

ダイゴー LAMY「Safari」限定8色モデルを販売

ダイゴーはドイツの筆記具メーカーの「LAMY(ラミー)」の総代理店。LAMYの人気モデルである「Safari」の限定色に合わせたコラボレーション商品なども展開している。文具女子博でも限定デザインを8色販売している。価格は6,000円。

なお、三菱鉛筆がLamy社を連結子会社化しており、'25年1月から日本国内におけるLAMYの販売体制を変更。三菱鉛筆の販売網を通じてLAMY商品を販売する。LAMY safariに三菱鉛筆の油性ボールペン「ジェットストリーム」のインクを搭載した商品の発売予定もあり、注目されている。

デルフォニックス 大人気「ロルバーン」に女子博限定仕様が登場

「ロルバーン」などのノートで有名なデルフォニックスからは女子博限定、箔押し仕様の「ロルバーン(ミニセット)」(2,750円)や「チャーム」、「ポケット付きメモL」などが販売。毎年長蛇の列を作るほど大人気なメーカーで、今年もその傾向は変わらない。

「文具女子博2024」は、今回のテーマに沿って、懐かしさと新しさが共存する多彩な商品がラインナップされていた。特に今年は、万年筆の出展数が昨年よりも増えた印象があり、いわゆる「インク沼」を象徴するようなカラフルな限定インクや先行販売アイテムも多く見られた。本イベントは、12月15日まで開催される。入場料は12日・13日が950円、14日・15日が1,050円で、当日券の販売はなく、事前購入が必要なので注意したい。