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Uber、13歳から17歳のためのタクシー配車「Uber Teens」
2024年12月11日 16:35
Uber Japanは、13歳から17歳の子供向けタクシー配車「Uber Teens」を、12月11日に開始した。11都道府県(北海道、青森、宮城、東京、神奈川、石川、京都、大阪、広島、福岡、沖縄)の計30都市で利用可能。
保護者の管理のもと、13歳から17歳の子供がUberアプリでタクシーを配車できるサービス。これまでUberアプリは18歳以上で利用できたが、Uber Teensにより13歳以上で利用できるようになる。
車両は、Uber Taxiもしくはハイヤー車両を配車できるUber プレミアムから選択可能。利用料金はUber Taxi、Uber プレミアムと共通で、行き先を設定して事前に料金が確定する(有料道路を通過した場合などは変動する可能性がある)。Uber Teens利用による追加料金は不要。
保護者アカウントからの招待制
利用にはまず、保護者が家族アカウントを作成し、子供を招待。招待を受けた子供がUberアカウントを作成し、自身でタクシーやハイヤーを配車する。保護者は必要に応じて、子供の月間使用上限額を設定できる。
安心安全に使えるよう、複数の機能を新たに搭載した。リアルタイム乗車確認では、保護者が常に、子供の現在位置やドライバー情報などの乗車状況を確認可能。暗証番号設定も搭載し、マッチングされた正しい車両・ドライバーであることを乗車前に確認できる。
ドライバーは利用者からの評価が高く、Uberで一定以上の運転経験を有する優良ドライバーのみマッチングする仕様。このほか、自動録音機能やアプリ内に110番ボタンなどを備える。
Uber Teensは'23年に米国でサービスを開始。現在は40カ国で展開しており、グローバルの月間乗車回数は100万回を越えている。
日本への導入についてUber Jpan 代表の山中志郎氏は「これまでは18歳以上の利用というのがUberの規則としてあった。子供が利用するには、子供の安全についてきちんと考えられた機能が必要というのがUberの考え。世界中で培ってきたノウハウにより、子供が安全に利用できる機能を整備できたため、今回日本でのUber Teensのローンチに至った」と話す。
なおドライバー側から、「Uber Teensを担当することが不安」といった声もあり、優良ドライバーがUber Teensを担当するか選択することも可能。「ドライバー不足とならないよう、安全であることをドライバーにもしっかり説明していきたい」(山中氏)とする。
共働き世帯の「送迎問題」解決
利用シーンは学校や習い事の送迎、友達の家に行く際など、さまざまなパターンを想定。その中で特に貢献できるのが、共働き世帯が抱える子供の「送迎問題」の解決としている。
共働き世帯が増加するなか、「子供の通学・習い事の送迎」が家庭にとって負担となっているという。特に母親が送迎する世帯の割合は2021年度時点で89.2%と、父親の56.4%を大きく上回っている(笹川スポーツ財団調査「小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究 2021」)。
そうした背景を踏まえ、Uber Teensの導入で保護者の送迎負担を軽減し、子供が安全に必要な交通手段を利用できるようにするという。
11日に開催された発表会には、タレントのギャル曽根さんが登壇。3児の母であるギャル曽根さんは「来春に長男が13歳になります。長女も含め色んな習い事をしていて夫と送迎を分担してますが、送迎を理由に仕事を断ったことや、場所の関係から送り迎えが難しくて諦めた習い事もありました。Uber Teensで子供が1人で習い事に行けるようになったら、選択肢が増やせて子供の可能性が広げられるなと思いました」とコメントした。
「Uber One」学生プラン
また同社は、18歳以上の学生向けに、Uber EatsのデリバリーサービスとUberの配車サービスを割引価格で利用できる「Uber One」学生プランを開始。通常、月額498円または年額3,998円のところ、学生プランでは月額349円または年額2,799円で利用可能。
登録には名前と生年月日、学校名、学校が発行する証明書をアップロードする必要がある。
Uber Oneでは、Uber Eatsの配達手数料が何度でも0円で利用可能。また、Uber TaxiもしくはUberプレミアムの乗車で、料金の10%分がUber Oneクレジットで還元される。