ニュース
DNP、スマートグラスで周囲の"音"を「見える化」
2024年12月9日 13:22
大日本印刷(DNP)は、周囲の音をテキスト化してスマートグラス上に表示する機能を発表した。
本機能は、アイシン開発の音声認識システム「YYSystem」と独自の「DNP感情表現フォントシステム」を組み合わせて実装した。救急車のサイレンや横断歩道の案内音、水の流れ、動物の鳴き声など約10種類の音を擬音語・擬声語で表示する。テキストはその音が持つ感情やイメージに応じて最適なフォントと色が自動的に選択される。これにより、聴覚的な情報を視覚的に把握し、安全確保や周囲環境の理解促進に期待ができる。
開発の背景に、母語の違いや障がいの有無、年齢等の多様性を尊重しながら、必要な情報がより多くの人に届き、意思疎通したりしやすくなる「ユニバーサルコミュニケーション」の重要性が高まっているとし、特に観光地や展示会など、自治体や団体・企業によるニーズが増えていることを挙げた。
スマートグラス「XREAL Air 2 Ultra」を使用した体験会を、'25年1月24日~26日に新宿NSビルと新宿中央公園で実施する。開催時間は10時30分から12時と14時~15時30分の2回。体験会により、聴覚障がいを持つ人を含む多様な利用者への有用性や課題を検証する。参加希望者は'25年1月8日13時までに専用フォームから申し込む必要がある。