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Google Pixel、初心者が扱いやすい状態に自動調整する「シンプル設定」
2024年12月6日 13:24
Googleは、Pixelシリーズの最新機能アップデート「12月のPixel Drop」として新機能を発表した。「ウルトラHDR」で撮影した写真をInstagramに直接共有や、Snapchatとの写真選択機能強化、録音中のノイズを自動で低減するレコーダーアプリの改良などの機能向上が行なわれる。また、日本で開発され、世界のPixelに向けて展開される「シンプル設定」も実装される。
日本発の「シンプル設定」で直感的な操作を実現
シンプル設定は、表示サイズ、フォントサイズを大きくしたり、タッチ操作の反応を向上させたりし、最初から誰にでも扱いやすい状態へと自動設定する機能。ホーム画面には、時計や天気といった日常的に使うツールが見やすく配置される。家族や友人のウィジェットを配置することで、ホーム画面から直接連絡を取ることも容易になる。
写真・音声・共有機能の強化
カメラや音声関連も機能が強化される。ウルトラ HDRで撮影した写真を、カメラから直接Instagram上に共有できる。また、Snapchatアプリでは、デバイス内に保存されている写真、お気に入り登録している写真、クラウドにアップロードされている写真が表示されるようになる。
「Google Pixel Fold」と「Google Pixel 9 Pro Fold」では、デュアルスクリーン撮影における「ポートレートモード」に対応した。撮影する側、写る側もシャッターを押す前にプレビュー確認できる。さらに、Google Pixel Foldでも「こっちを見て」が利用できるようになった。外側のディスプレイにアニメーションが表示され、子どもの注意を引きながら、ベストなタイミングで写真撮影できる。Pixel 9 Pro Foldでは、ディズニー&ピクサーのインサイド・ヘッドのヨロコビのアニメーションを利用できる。
レコーダーアプリもアップデートされる。ノイズや雑音が自動的に低減されるほか、アプリ上で「クリア音声通話」を有効すると、バックグラウンドノイズ(背景ノイズ)を減らし、通話相手の声がクリアに聞こえるようになる。
年末の外出や旅行も安心
旅行先など不慣れな場所でのセキュリティ強化も図られる。IDチェック(ベータ版)により、不審な位置情報からの設定変更を防ぎ、盗難や不正利用リスクを軽減。無料の内蔵Google VPNはPixelタブレットにも拡大され、公共Wi-Fi接続時でも個人データを安全に保つ。
そのほか、アダプティブリフレッシュレートが追加。視聴コンテンツに合わせて画面表示を滑らかにしつつ、省電力化を実現する。Quick Shareの改善で写真やリンクの即時共有がより直感的になり、Now Playing機能では再生中の楽曲をより幅広く判別。手元のPixelデバイスから音楽情報を多角的に把握しやすくなるなど、細かい部分にも改善が加えられている。
「Google Pixel Tablet」では、使い慣れたコントールにすばやくアクセス可能になった。タブレットのロック画面から右にスワイプを行なうだけで、スマートホーム、タイマー、音楽などを操作できるウィジェットにアクセス可能。
文字入力アプリの「Gboard」では、「絵文字ミックス」に対応。絵文字同士を組み合わせることで表現の幅が広がる。
スマートウォッチの「Pixel Watch 2」では、「Google Nest カメラ」または「Google Nest Doorbell」から通知が送信された場合に、Pixel Watch 2上で映像を確認可能に。さらに、「Pixel Watch 3」で初めて導入された「今日のエナジー」のアルゴリズムが強化。「有酸素運動負荷」と「目標負荷」が追加され、すべてのPixel Watchシリーズ、Fitbitのスマートウォッチトラッカーで利用できる。
アップデートは、Pixel 6~Pixel 9/Pro、Pixel Watchシリーズ(一部)などで、今後数週間で順次利用可能となる。