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Google Pixel、初心者が扱いやすい状態に自動調整する「シンプル設定」

Googleは、Pixelシリーズの最新機能アップデート「12月のPixel Drop」として新機能を発表した。「ウルトラHDR」で撮影した写真をInstagramに直接共有や、Snapchatとの写真選択機能強化、録音中のノイズを自動で低減するレコーダーアプリの改良などの機能向上が行なわれる。また、日本で開発され、世界のPixelに向けて展開される「シンプル設定」も実装される。

日本発の「シンプル設定」で直感的な操作を実現

シンプル設定は、表示サイズ、フォントサイズを大きくしたり、タッチ操作の反応を向上させたりし、最初から誰にでも扱いやすい状態へと自動設定する機能。ホーム画面には、時計や天気といった日常的に使うツールが見やすく配置される。家族や友人のウィジェットを配置することで、ホーム画面から直接連絡を取ることも容易になる。

シンプル設定を適用した状態

写真・音声・共有機能の強化

カメラや音声関連も機能が強化される。ウルトラ HDRで撮影した写真を、カメラから直接Instagram上に共有できる。また、Snapchatアプリでは、デバイス内に保存されている写真、お気に入り登録している写真、クラウドにアップロードされている写真が表示されるようになる。

ウルトラ HDRで撮影した写真を、カメラから直接Instagram上に共有
Snapchatアプリで写真が探しやすくなった

「Google Pixel Fold」と「Google Pixel 9 Pro Fold」では、デュアルスクリーン撮影における「ポートレートモード」に対応した。撮影する側、写る側もシャッターを押す前にプレビュー確認できる。さらに、Google Pixel Foldでも「こっちを見て」が利用できるようになった。外側のディスプレイにアニメーションが表示され、子どもの注意を引きながら、ベストなタイミングで写真撮影できる。Pixel 9 Pro Foldでは、ディズニー&ピクサーのインサイド・ヘッドのヨロコビのアニメーションを利用できる。

デュアルスクリーン撮影にポートレートモードが追加
初代Pixel Foldでも「こっちを見て」が利用できるように

レコーダーアプリもアップデートされる。ノイズや雑音が自動的に低減されるほか、アプリ上で「クリア音声通話」を有効すると、バックグラウンドノイズ(背景ノイズ)を減らし、通話相手の声がクリアに聞こえるようになる。

年末の外出や旅行も安心

旅行先など不慣れな場所でのセキュリティ強化も図られる。IDチェック(ベータ版)により、不審な位置情報からの設定変更を防ぎ、盗難や不正利用リスクを軽減。無料の内蔵Google VPNはPixelタブレットにも拡大され、公共Wi-Fi接続時でも個人データを安全に保つ。

IDチェック(ベータ版)
無料の内蔵Google VPNはPixelタブレットにも拡大

そのほか、アダプティブリフレッシュレートが追加。視聴コンテンツに合わせて画面表示を滑らかにしつつ、省電力化を実現する。Quick Shareの改善で写真やリンクの即時共有がより直感的になり、Now Playing機能では再生中の楽曲をより幅広く判別。手元のPixelデバイスから音楽情報を多角的に把握しやすくなるなど、細かい部分にも改善が加えられている。

「Google Pixel Tablet」では、使い慣れたコントールにすばやくアクセス可能になった。タブレットのロック画面から右にスワイプを行なうだけで、スマートホーム、タイマー、音楽などを操作できるウィジェットにアクセス可能。

ロック画面から右にスワイプするだけでウィジェットにアクセス可能

文字入力アプリの「Gboard」では、「絵文字ミックス」に対応。絵文字同士を組み合わせることで表現の幅が広がる。

Gboardが「絵文字ミックス」に対応

スマートウォッチの「Pixel Watch 2」では、「Google Nest カメラ」または「Google Nest Doorbell」から通知が送信された場合に、Pixel Watch 2上で映像を確認可能に。さらに、「Pixel Watch 3」で初めて導入された「今日のエナジー」のアルゴリズムが強化。「有酸素運動負荷」と「目標負荷」が追加され、すべてのPixel Watchシリーズ、Fitbitのスマートウォッチトラッカーで利用できる。

Pixel Watch 2上でGoogle Nest カメラとGoogle Nest Doorbellからの通知を確認できる

アップデートは、Pixel 6~Pixel 9/Pro、Pixel Watchシリーズ(一部)などで、今後数週間で順次利用可能となる。