ニュース
スタバ、紙ストローからバイオプラストローに切替
2024年12月6日 11:04
スターバックス コーヒー ジャパンは、アイスメニューのストローを、紙製から新素材のストローに順次切り替える。植物などから生まれた「カネカ生分解性バイオポリマー Green Planet」製で、バイオマス度99%のレギュラーストローを、1月23日より沖縄県内の全32店舗で提供する。
対象となるメニューは、通年で取り扱っているフラペチーノなどのアイスビバレッジ。3月以降は全国の店舗でも導入する。4月上旬をめどに、太い口径のストロー(主に季節のフラペチーノに使用)も全国の店舗に導入する。
ストローの色は、スターバックスを象徴するグリーンを取り入れた。なめらかな飲み心地で、時間が経過しても変わらない飲用体験を提供するとしている。
新たに採用するGreen Planetは、石油由来の資源に頼らず、植物油などを主原料としている。日本バイオプラスチック協会の「BP90(バイオマスプラスチック度90%以上)」認証取得済み。
現在使用しているFSC認証紙製のストローと比べて、ライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)の排出を低減。店舗から出るストローの廃棄物量(重量比)を、半分近く削減できる見込みとしている。
また、海水中や土壌中に生息している微生物によって、自然界でCO2と水に生分解されるため、海洋マイクロプラスチック問題などプラスチック環境汚染問題の解決に貢献する。
同素材はカネカが開発したもので、国内のスターバックスでは既に持ち帰り用の、フォーク、ナイフ、マドラースプーン、ヨーグルト用スプーンに採用されている。
スターバックスは2018年より、石油由来のプラスチック製のストロー全廃を進め、日本国内の店舗では紙製ストローの提供を2020年1月より開始し、太い口径のストローは2021年9月から順次導入。ほかにも紙製カップへの切り替えや、店内アイスビバレッジの樹脂製グラスでの提供などリユースを推進し、廃棄物削減にも取り組んでいる。