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東京都「018サポート」、3億円の重複支給 都外転出など

東京都は、都内在住の子供に月額5,000円を支給する「018サポート」について、支給事務に係る総点検の結果等を発表した。申請方法の相違や都外転出者など、重複支給となった対象者数や金額などを公表している。重複支給となった支給額の合計は約3億1,800万円。

重複支給の対象者数は、「マイナンバーカードでの新規申請」と「その他の方法での新規申請」により確定。対象者数は1,581名(対象児童数2,227名)。対象金額は1億5,197万円。

9月20日に公表した暫定値では、対象者数1,299名(対象児童数1,828名)、対象金額は1億2,556万円だったが、追加で重複支給が確認された。

新たに重複を把握できたのは、マイナンバーカードと住民基本台帳ネットワークシステムの文字コードの相違により、重複申請を正しく検知できない場合があることが明らかになったため。申請情報と住民基本台帳上の情報を照合して対象者を抽出した結果、重複対象者が新たに発覚した。

また、令和5年度分において、一括支給後に都外へ転出し、支給対象外となった人への支給額も発表。対象者数は3,608名(対象児童数4,554名)で、金額は6,563万円。

複数回申請し、重複支給となった対象者数は1,522名(対象児童数1,687名)。金額は1億40.5万円。

東京都では、給付金の重複支給や精算が必要となっている人について、東京都018サポート給付金コールセンターから電話で事情の説明を行なうとともに、給付金の相殺または返還を求めている。

また今後の対応について、重複検知方法も見直す。「マイナンバーカードでの申請」と「その他の方法での申請」とでの重複申請の確認にあたり、マイナンバーカードでの申請の申請情報と住民基本台帳上の情報との照合を行ない、住民基本台帳上の情報同士で重複を検知する方法に見直した上で、支給事務を実施。その他の方法での申請は、令和6年度第1回支給から住民基本台帳上の情報と照合した情報を用いて重複検知を実施する。

国との連携も図り、給付金の支給事務を円滑に行なえるよう、マイナンバーカードや住民基本台帳ネットワークシステムを利用する際の課題を協議していく。