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NTT東、子供の寝かしつけ音声絵本「みみみん」 入眠までを7分短縮

NTT東日本とNTT DXパートナーは、日本出版販売(日販)、日本テレビホールディングス、ブレインスリープとともに、子供の寝かしつけの課題を解決する音声だけの絵本「おやすみ書店 みみみん」を、オトバンクのオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」にて12月1日に配信開始した。効果検証の結果、入眠までの時間が約7分短縮したとしている。

おやすみ書店 みみみんは、おやすみ前に親子で聴く、子供の寝かしつけをサポートする音声コンテンツサービス。寝かしつけや夜泣き、寝る時間が遅いといった課題を解決するため、Sleep Network Hub「ZAKONE(ザコネ)」における新たな共創プロジェクトとして開発に取り組んだ。

効果検証では、一般的な読み聞かせの音源と比較。活動量計の結果から、普段から読み聞かせを行なっている子供において、みみみんの音源の方が入眠までにかかる時間が約7分短縮される傾向が確認されたという。

また、検証に先駆けて実施した予備試験では、それぞれの音源を聞いている時の子供の脳波を計測したところ、みみみんの音源の方がα波(リラックス時に主体となる脳波)が多く出現。みみみんの音源自体が子供をリラックス状態にして、催眠効果を及ぼしたことが、今回の検証結果につながったとみている。

なお、検証の対象は健康な2~6歳の男児女児合わせて21名で、うち10名が普段から読み聞かせを行なっている子供。試験方法は、同題材で「みみみん」の音源と「一般的な読み聞かせ」の音源を用意し、それぞれの音源を3日間ずつ就寝前に聞いた時の睡眠を比較するクロスオーバー試験。測定項目は、客観指標として活動量計、主観指標として保護者が回答するOSA睡眠調査票(MA版)。

おやすみ書店 みみみんで配信するコンテンツは、声の5要素(強弱・抑揚・高低・間・音色)を定量的に分析し、子供の睡眠を促す最適な朗読パターンによる睡眠誘導メソッドで音声を収録しているという。

朗読には、日本テレビ元アナウンサーで、絵本専門士として読み聞かせ活動を行なう杉上佐智枝氏などが参画している。

配信するコンテンツは、親子で過ごす就寝前の時間にふさわしいストーリーを持つ絵本をセレクト。第1弾では“子どものぼうけん”をテーマにした「手袋を買いに」(新美南吉)、「岡の家」(鈴木三重吉)、“ぬくもりのばしょ”をテーマにした「夜」(竹久夢二)、「海の話」(山村慕鳥)の計4作品を展開する。今後も毎週2本ずつ追加予定。

今後は保育施設へのコンテンツ提供や子供向けの読み聞かせイベントの開催など、子供の睡眠課題を解決するための取り組みを予定している。

音声コンテンツの開発には、オトバンクの音声コンテンツ企画制作事業「スタジオ オトバンク」が協力している。そのほかプロジェクトには、エーアイ、CyberneX、乳幼児睡眠コンサルタント 愛波あや、コネルが協力している。