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DMM、ビットコイン撤退 不正流出の影響脱せず

DMM Bitcoinは、ユーザーの口座および預かり資産を、SBI VCトレードに移管することで両社間で合意したと発表した。DMM Bitcoinは事業を廃止する。

DMM Bitcoinは、5月に発生した暗号資産の不正流出に関して現在も調査中。全額保証として流出分の調達は完了しているが、暗号資産の出庫処理や現物暗号資産の買い注文の受付など、サービスの利用を制限しており、こうした状況が長引くことはユーザーの利便性を損なうと判断、口座と預かり資産を他社に移管することを決定した。「長期間ご迷惑をおかけし本当に申し訳ございませんでした」と謝罪している。移管が完了した後は、事業を廃止する。

DMM Bitcoinに開設済みの口座と預かり資産(日本円、暗号資産)は、2025年3月頃を目途に、全てSBI VCトレードに移管される予定。SBI VCトレードが取扱っておらずDMM Bitcoinで取扱っている暗号資産現物取引の14銘柄については、預かり資産の移管受け入れ前までにSBI VCトレードで取扱いを開始する予定。

なお、レバレッジ取引における未決済ポジションは移管対象外になり、移管日前の一定の期日までに全て決済する必要がある。

DMM BitcoinとSBI VCトレードは今後、口座と預かり資産の移管に関する本契約の締結に向け、両社で協議を継続する。具体的な移管日や移管方法など、本件に関する開示すべき事項が決定した場合は速やかに公表される。