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泉岳寺駅地区に30階建ランドマーク 高輪ゲートウェイ・品川とデッキ接続

東急不動産と京浜急行電鉄は、泉岳寺駅地区で開発が進められる地上30階・地下3階、高さ約145mの複合施設について、新築着工したと発表した。2031年度完成予定。

東京都が施行者として進めている東京都市計画事業「泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」で、東急不動産と京浜急行電鉄により構成されるコンソーシアムは2021年6月2日より特定建築者として参画している。

計画建物は泉岳寺駅と直結。泉岳寺駅は羽田空港にアクセスする京急線、および都心部や成田空港にアクセスする都営浅草線との接続駅であることから、地域を広域的に結節する機能を担っており、重要性が高まっているという。

近隣では、リニア中央新幹線の開業や、高輪ゲートウェイ駅や品川駅周辺の再開発で国際交流拠点としての整備が進んでいることから、泉岳寺駅の利用者の増加も見込まれている。

こうした駅利用者の増加への対応や、乗換えを含む利用者の安全性・利便性の確保を図るため、泉岳寺駅施設の改良とともに再開発が進められる。

商業機能(地下1階・地下鉄駅前広場)

鉄道施設や幹線道路などの都市基盤と一体的なまちづくりを進めるため、計画建物では泉岳寺駅コンコースへの接続による駅機能強化、JR山手線高輪ゲートウェイ駅・品川駅とのデッキ接続、オープンスペースや歩行者ネットワークの形成等により、3つの駅と地域がつながる交通結節点としての機能を持たせる。

交通結節点イメージ(泉岳寺駅~高輪ゲートウェイ駅への接続)

また、国際交流拠点の新たな街のランドマークとなることを目指し、外観デザイナーにはOffice for Metropolitan Architecture(OMA)のパートナー兼NY事務所代表 重松象平氏を起用。ランドマーク性の高さと、「環境への配慮」という視点が両立する外観デザインを企図し、外壁面等に配した外装ルーバーにはファサードのエリア毎に異なる日射量に応じ、向きや疎密を調整することで建物内に入り込む日射量を低減させるデザインとした。

主要用途は住宅、事務所、店舗、地下鉄駅施設、子育て支援施設、駐車場等。敷地面積は約8,490m2、延床面積は約112,300m2。所在地は東京都港区高輪二丁目81-1外。

用途断面図
オフィス機能(エントランス前)