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NEC、AIで複雑な図形も自動でデータ化 RAGにも活用

本サービスによる図表の理解例

NECは、複雑な図表をAIによって自動で読み取りデータ化するサービスを、2025年1月から提供開始する。

複雑な図表の読み取り作業は、これまで多くの時間をかけて人が行なってきた。AIによって自動で読み取る技術もあるが、文字の読み取りや図表の判別などに機能が限定され、文字や図表の間の位置関係によって表される文脈は理解できなかった。

今回のサービスでは、図表の意味や形式を考慮した処理を行なうことで、文字や図表の間の位置関係によって表される文脈を損なわず、自動で正確に読み取ることが可能になる。これにより、業務マニュアルや商品カタログなど図表を多く含む書類を生成AIで活用しやすくなり、回答の正確性を高めながら、図表を活用したユースケースの拡大を促進する。

また、損益計算書やプロセスフロー図、組織図など、専門性の高い業務特化した図表をデータ化し、AIのファインチューニングに必要な追加学習や、RAGによる社内文書検索システムに活用することで、専門業務に特化したAIを構築可能。これまでは対応できなかった高度なタスクを実現する。

NECは、本サービスを金融・医療・製造業を中心に展開することで、生成AI関連事業において、2025年度末までに約500億円の売り上げを目指す。