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ソニーとNEC、逆光に強い顔認証ソリューション開発で協業

ソニーセミコンダクタソリューションズ(SSS)とNECは、顔認証ソリューションを共同開発するための戦略的協業を開始した。SSSのイメージセンサーによるエッジAIセンシング技術と、NECの顔認証技術を組み合わせることで、難易度の高い逆光などの環境下においても高い精度を維持し、かつプライバシーに配慮した顔認証ソリューションを開発する。

使用するAIカメラは、「AITRIOS(アイトリオス)」プラットフォームとして提供し、エッジAIセンシング技術を搭載。NECが新たに開発した、光環境の変化に強いAIモデルと連携することで、シーンに応じて画質をリアルタイムに最適化し、小型カメラ内で顔の特徴量を抽出する。これにより、逆光などさまざまな光環境下でも、現場におけるカメラごとの設定調整や運用の手間を簡易化し、低コストで高精度の顔認証ソリューションの実現を目指す。

AIカメラが抽出した顔の特徴情報はクラウドに送信され、NECの生体認証ソリューション「Bio-IDiom Services(バイオイディオムサービシーズ)」を組み合わせることで顔認証を実現。AIカメラにはなりすまし対策機能も搭載し、プライバシーやセキュリティに対する高い要求にも対応する。

これらにより、システムの設置や運用を効率化することで、入退管理・セキュリティ用途を軸にオフィスや物流から、リテールやモビリティなどの領域まで、幅広い業種やシーンで活用できるようにする。両社は2025年度中の販売を目指すとしている。