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失敗したくない人に贈る「Amazonブラックフライデー 5つの誓い(2024)」

毎年この時期恒例、Amazonの「ブラックフライデー」が今年も11月29日0時から開催されます。その2日前から行なわれる先行セールと合わせると、11月27日から12月6日まで10日間という長期にわたって行なわれるこのセール、大きな買い物をするのにぴったりの機会としては年内最後ということもあり、心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。

もっともこうしたセールでは、狙っていた限定品がタッチの差で買えなかったり、ゲットした品があまりお得ではないことがあとから分かってガッカリしたりと、想定外の事態が起こることもしばしば。

今回は、そんなAmazonブラックフライデーでがっかりしたくない人のための、ウルトラ5つの誓いならぬ「Amazonブラックフライデー 5つの誓い(2024年最新版)」をまとめてみました。セールを楽しむにあたって、ぜひご一読ください。

誓いその1:目玉アイテムが先行セールで売り切れてもキレない

今年のブラックフライデーは従来同様、本番2日前から「先行セール」と称し、一部の商品がいち早くセール価格で販売されます。ブラック“フライデー”である以上、本番はあくまで29日の金曜日からですが、事実上は先行セールの開始日である27日がスタートというわけです。

どうやらAmazonの側も、本番と先行セールはあまり明確に区別していない節があり、先行セールの段階で、目玉アイテムの在庫がなくなってしまう可能性も少なくありません。「先行セール」という名前で油断していて、本番である29日に初めてサイトを覗いたらすでに売り切れだらけ……とならないよう注意が必要です。

先行セールは27日(水)0時スタート。こちらも本番同様、ポイントアップキャンペーンはしっかりと適用されます

誓いその2:値引きされているのが「本体色:黒」だけでもキレない

かつてのブラックフライデーはその名にちなみ、カラーが「黒」の商品に対象製品を限定するという不文律がありましたが、近年はこうした風習はすっかり影を潜め、さまざまな製品がお買い得になっています。

もっとも中にはいまでもこのルールに準拠し、複数あるカラーバリエーションのうち黒だけをセール価格に設定している出品者もあるため、カートに入れる直前に黒以外のカラーバリエーションに切り替えたところ、オトクでない通常価格になってしまった……ということも起こり得ます。確定ボタンを押す前に、価格はよく確認したほうがよさそうです。

カラーバリエーションの黒以外のモデルは値引きされていなくとも、黒だけは割引されている、なんてことも……?(画像はイメージです)

また逆に、以前からウォッチしている製品が値引きされていないとがっかりしていたところ、同じモデルの黒だけはしっかり安くなっていた……というパターンも考えられます。ほしい物リストをもとに買い物をする場合は、同一モデルのほかのカラーについても価格をチェックすると、思わぬ幸運を手に入れられるかもしれません。

誓いその3:値引き幅がビミョーだったのをあとで知ってもキレない

大幅に割引されているように見えて、実はその直前の期間だけ値上げしていて、それ以前の価格と比べると実はたいした値引きではなかった……というのはよくある話。法的には明らかにアウトなはずですが、通常時はクーポンを使って値引き、セール時はクーポンをなくして割引にするといった“Amazonあるあるワザ”は、堂々とまかり通っているのが現状です。

これらに引っかからないためには、Amazonの価格推移を調べるサービス「Keepa」を使って、価格の変動をチェックするのが効果的です。それほど購入を急いでいない品については、翌年に向けてほしい物リストに登録するにとどめ、今回のブラックフライデーでの購入は見送るというのも、賢い方法かもしれません。

ほしい物リストに登録しておけば、その時点から価格が下がったことが分かります。ただし値段が下がってから登録しても意味がないため、セール期間に入ってからは登録なしで過去の価格推移をチェックできる「Keepa」のほうが有用です

誓いその4:型落ちの従来モデルを新製品と勘違いしてあとでキレない

新製品の発売後に、型落ちとなった従来モデルをセールで安く販売するというのは、EchoやFireなどAmazon製デバイスでは恒例ですが、今年は特に要注意。というのも2024年に発売された「Fire」および「Kindle」の中には、見た目は従来モデルとそっくり、かつ型番が従来ほぼそのままという、新旧を混同しかねない条件が揃ったモデルがあるからです。

そのひとつ、「Fire HD 8」の新モデルは、メモリやストレージの増量などスペックは向上しているものの、外見は同一、さらに「第12世代」という世代名まで同じです。そのため従来モデルがセールに登場した場合、型番と世代名しかチェックしていないと、新製品が安くなっている!と勘違いしかねないわけです。

Fire HD 8(第12世代)。これは2022年に発売された古いモデル。製品名の最後に「2022年発売」と書かれているのは、2024年発売の同名モデルと区別するためですが、初見でそうした意図を見抜くのは困難です
Fire HD 8(第12世代)。メモリやストレージは増量されていますが外見は従来と変わっておらず、「第12世代」という世代も同じですが、製品名の最後に「2024年発売」と書かれていることから、2022年発売のモデルではないことが分かります。ちなみにこの2024年モデルにも「メモリ3GB版」と「メモリ4GB版」の2種類があるなど初見殺しです

これを回避するには、型番や世代名だけでなく、発売年に着目することをおすすめします。前述のFire HD 8(第12世代)の場合、従来モデルは「2022年発売」、今年発売の新モデルは「2024年発売」と、発売年を見れば新旧を正確に判別できます。「世代名の2桁=西暦の下2桁」という従来のルールが有名無実化してしまった以上、今後Amazon製デバイスを購入する場合は、こうしたチェックは不可欠になりそうです。

誓いその5:Amazon以外でも安く入手できたのをあとで知ってキレない

ほんの数年前までは、ブラックフライデーと言われても、それって一体何? ブラックマンデーの親戚? と言われるなど、日本国内でのブラックフライデーでの知名度はイマイチでしたが、いまではお得なセールが開催される期間との認知度も高まり、Amazonに限らずさまざまなECサイトがセールを開催するに至っています。Amazonのひとつの功績と言ってよいでしょう。

そうした他のECサイトはAmazonに食われるのを避けるためか、Amazonよりも1週間前倒しでセールを開始したりと、活発な動きを見せています。価格的なメリットがあるかはそのECサイト次第ですが、Amazonのセールでは売り切れで買い逃してしまった製品が、別のサイトでは在庫が残っているケースも考えられますので、ピンポイントで狙っている製品があるならばチェックしてみてもよいのではないでしょうか。

こちらはヨドバシドットコムの「ブラックフライデーセール」。Amazonより約1週間早く11月23日(土)からスタートしています。余談ですが開始日は金曜日ではなく土曜日と、もはや「フライデー」ですらありません