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新幹線再生アルミを新築マンションに使用 JR東海・三井不動産
2024年11月21日 16:34
JR東海、三協立山、ジェイアール東海商事は、東海道新幹線車両のアルミをリサイクルした建材「Re ALumi(リアルミ) T」を共同開発。三井不動産レジデンシャルの新築物件において、サッシとして初採用されることが決定した。
Re ALumi Tは、東海道新幹線再生アルミの高い強度・耐候性・表面処理性を活かした建材。新地金(しんじがね/天然資源から抽出したアルミの原材料)を使用する一般的なアルミ建材と比べ、製造時のCO2排出量を大幅に削減できることも特徴となる。また、マテリアルリサイクルを通じて、アルミの国内循環比率を向上させることで、サーキュラーエコノミーの実現にもつなげる。
ラインアップは「Re ALumi T50」と「Re ALumi T100」の2種類。T50は東海道新幹線再生アルミを50%、T100は100%使用しており、それぞれ製造時のCO2排出量を約4割、約8割削減(新地金比)できるという。
T50は主にカーテンウォールやサッシなど、T100はルーバーやスパンドレルなどに使用する。受注開始はT50が11月21日、T100が'25年3月予定。
今回の物件に使用されるのはRe ALumi T50。'25年9月完成予定の「(仮称)文京区向丘1丁目計画」の共同住宅のサッシに導入される。
そのほかJR東海グループとマリオット・インターナショナルが開発中の、'26年度完成予定の「コートヤード・バイ・マリオット京都駅」でも、客室のサッシに導入される。
JR東海グループでは、これまでも東海道新幹線再生アルミを雑貨や装飾材などに活用してきた。事例として、岐阜羽島駅の駅舎の外装、ザボディショップ タカシマヤゲートタワーモール店の内装、ミズノとの共同開発による金属バットなどがある。
今後は、今回共同開発した「Re ALumi T」のような建材販売によりBtoB事業を推進し、新たな価値創造と事業拡大を目指す。