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KDDI、AI対策を強化した画像認証「kCAPTCHA」
2024年11月19日 12:42
KDDIとKDDI総合研究所は、サイバー攻撃の動作を検知・防止し、生成AIの活用で従来よりも視認性の高い認証画像を利用したログイン認証技術「kCAPTCHA(ケイキャプチャ)」を開発した。11月12日からau IDログイン認証に導入している。
ログイン認証に活用されている従来の「CAPTCHA」では、「ゆがんだ文字を読み取る」など、機械には解けないが、人間には解ける画像による問題を出すことでサイバー攻撃への対策としている。しかし、最近では、AI技術の進歩により、機械の回答能力が向上し、従来型では対応が難しくなってきている。画像の難易度を上げることである程度対応も可能だが、人間が回答しづらくなるという課題もある。
kCAPTCHAでは、ログイン認証時に出題する問題の難易度のみに依存せず、問題を解く過程で行なわれる動作を検知可能にすることで、従来では発見できなかった機械攻撃を高精度に検知できるようになった。これにより、生成AIなどを使った機械攻撃への対抗能力が向上している。
また、ログイン認証時に出題する画像を表示する場合、生成AIにより、高解像度かつ視認性が高い画像を生成。利用者に判別しやすく不快感の少ない画像を提示できるようになった。