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新しい広島駅ビル「ミナモア」の屋上に「ソラモア広場」
2024年11月14日 18:35
中国SC開発は、'25年3月24日開業の新しい広島駅ビル「minamoa(ミナモア)」の屋上にて「ソラモア広場」を展開する。そのほか施設内には、「大階段」「ウッドデッキ広場」などの共用空間を設置する。
8月にミナモアの施設コンセプトや一部出店店舗を発表しており、その際にコンセプトキーワードの1つとして「全館カフェ」を挙げていた。来館者がカフェのようにくつろぎ、思い思いに過ごせる空間を展開し、各空間で実施するイベントを通じて、人と人の集まり・コミュニティが生まれることを目指す。
屋上となる9階には、約4,120m2のソラモア広場を設置。多目的コート(約870m2)、芝生スペース(約1,050m2)、テラススペース(約290m2)、緑と憩いのスぺース(約725m2)で構成される。
北側が人工芝を貼った多目的コート、芝生スペースとなっており、シームレスに繋げることができる空間で、イベントやマルシェなど定例的なイベントを実施する。芝生スペースにはキッチンカーの出店も可能で、飲食を楽しみながら過ごせるテラススペースや、日常的にゆっくりとくつろげる緑と憩いのスぺ―スを提供する。
芝生スペースには子どもが遊べる遊具を設置予定。多目的コートは自由に使えるよう検討を進めている。
ソラモア広場の名称は、ミナモアの中でも最も空に近い位置を意味し、商業施設名称の「モア」にも込められた“もっと”多くの人が集い、“もっと”好きになる屋上になってほしいという想いが込められている。
ロゴは、人々が自然と足を運びたくなる広場をイメージ。文字の一部のアクセントは軽やかに広場に入っていく足元の様子を表現している。カラーは、オレンジで太陽の暖かさを、ブルーでミナモアと空の爽やかさを表し、空に近い解放感とワクワク感を色彩で演出している。
7階・8階には、駅前通りを眺望できる大階段を設置。階段を客席とすることでステージになり、音楽やダンス等のステージイベントを実施できる。
7階ホテル前には約840m2のウッドデッキ広場を設置する。また、旧駅ビル「ASSE(アッセ)」の屋上に祀られていた出雲大社の分祀を再度祀る予定。
路面電車が乗り入れるアトリウム空間は、ミナモアにとって象徴的な空間と位置付ける場所。そこで過ごす人がカフェの中のような、ゆったり落ち着いた雰囲気や広島の温もりを感じられる空間作りに取り組む。
2階には、路面電車の乗り場を挟み東西それぞれにカフェ店舗が面するカフェテラスエリアを展開。3階には水の都広島ならではの雁木を表現した「雁木テラス」を設置し、小さな子どもが電車に釘付けになり何度も通う場所、友人や恋人との待ち合わせの場所として、ちょっとした時間を過ごせる空間となることを目指す。
4階のアイスブレイクゾーンはアトリウム空間に面したエリアで、路面電車が乗り入れる“交通の結節点”を一望できる。様々な人が時間を過ごす場となることを想定し、誰もがふらっと立ち寄れる親しみのある街角のような空間とする。広島のデザイン・建築設計事務所・Sequence Studio代表の前田大輔氏を招聘し、広島・瀬戸内らしさ、人の居場所を生み出す空間デザインを表現している。
5階のフロア中央部にはシーティングエリアを設置。路面電車の新ルートを整備するにあたって撤去された駅前通りの約60本のクスノキの一部を使用したファニチャーを導入する。
6階には採光もあり、ナチュラルなデザインのシーティングテラスを設置。映画館や屋上にも繋がるエスカレーターがあるエリアで、子どもからお年寄りまで世代問わず集まる場所となることを想定し、日常的な会話が生まれる家の縁側のような空間を目指す。
なお、広島新駅ビル開発を見据えた暫定運営としていた「ekie エキキタパーク」は'25年2月16日をもって運営を終了する。サンフレッチェ広島によるサッカースクールは、ソラモア広場の多目的コートで継続予定。