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ワコム、デジタルアートの著作権管理基盤「Wacom Yuify」始動

ワコムは、デジタル作品の保護と著作者証明を可能にするプラットフォーム「Wacom Yuify」(ワコム ユイファイ)のオープンベータ版の提供を11月15日から開始する。オープンベータ版の利用は無料で、Wacom IDの登録が必要。

「Wacom Yuify」は、デジタル作品に対し、目に見えない固有のデジタルIDを埋め込み、著作権の保護を可能にするプラットフォーム。クリエイターはWacom Yuify上で、自身の著作権記録を管理できる。

オープンベータ版の開始時点では、CLIP STUDIO PAINT(Wacom Yuify対応版)、Rebelle 7、Photoshopで作成された2Dイラスト作品の保護に対応する。これらのアプリケーションで作成した作品をプラグインまたはエクスポートオプションを使用してJPEG、PNG画像で書き出しすると、マイクロマークが作品に埋め込まれ、Wacom Yuifyのプラットフォーム上に永続的な著作記録を生成する。

このマイクロマークは、作品の保護を支援するためにワコムが開発、特許を取得した独自の技術。

また、Wacom Yuifyは、ブロックチェーン技術を活用した著作権記録により、不変かつ永続的に原作者と作品をデジタルで結びつけ、作品を保護する。

Wacom Yuify登録済み画像の一例

ID登録なしで誰でも利用できる探索機能「Yuifinder」(ユイファインダー)も提供される。保護された著作者の記録を探索できる機能で、公開された画像をダウンロードし、Yuifinderでスキャンするだけで、マイクロマークが埋め込まれていれば、オリジナル作品を簡単に特定できる。また、作品のほかに、著作者記録、制作の背景など、作者が登録した作品の情報も閲覧できる。