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アップルの「探す」、航空会社と連携 荷物を追跡可能に
2024年11月12日 02:22
Appleは、iOS 18.2のパブリックベータ版において、「AirTag」と「探す」ネットワーク対応アクセサリの位置情報を航空会社などと安全に共有する新機能「Share Item Location」を導入した。iPhone Xs以降向けに、無料のソフトウェア・アップデートとして順次提供する
「探す」は、AirTagやアップルデバイスの場所を他のデバイスから確認できる機能。「探す」で共有される位置情報は、ユーザーの手元に持ち物が戻るとすぐに無効になり、所有者はいつでも停止でき、7日後に自動的に期限切れとなる。Share Item Locationは、この「探す」を旅行中の荷物の追跡などに活用し、ユーザーのプライバシーを保護しながら、情報を航空会社などの他社と共有する仕組みとして導入される。
これまでも、航空荷物にAirTagを入れるユーザーは存在したが、航空会社のシステム側でも対応することで、ユーザーの荷物を追跡し、見つけやすくする狙いだ。
ユーザーは、自分のiPhone、iPad、Macの「探す」アプリでShare Item Locationリンクを生成。リンクの受信者は、持ち物の位置情報をマップ上に示すWebサイトを表示できる。このWebサイトは、新しい位置情報が利用可能になると自動的に更新され、最終更新日時のタイムスタンプが表示される。
ユーザーが「探す」アプリでShare Item Locationリンクを生成したあと、受信者は、持ち物の位置情報をインタラクティブなマップ上に示すWebサイトを表示できる。
今後数カ月の間に、エアリンガス、エア・カナダ、ニュージーランド航空、オーストリア航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、ブリュッセル航空、デルタ航空、ユーロウィングス、イベリア航空、KLMオランダ航空、ルフトハンザ、カンタス航空、シンガポール航空、スイスインターナショナルエアラインズ、ターキッシュエアラインズ、ユナイテッド航空、ヴァージンアトランティック航空、ブエリング航空など15以上の航空会社が、顧客サービスプロセスの一環として、「探す」の持ち物の位置情報の受け入れを開始する。
ブリティッシュ・エアウェイズらは年内、ユナイテッド航空では2025年初旬の対応を予定。上記航空会社以外も多くの航空会社が参加予定としている。
また、航空輸送業界向けにサービス展開するSITAは、500以上の航空会社と世界中の2,800以上の空港の地上職員が使用する手荷物追跡システム「WorldTracer」に、Share Item Locationのサポートを組み込む予定としている。