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飛行機撮影の聖地・伊丹空港 千里川土手に豊中つばさ公園「ma-zika」

豊中市は、飛行機撮影の聖地として知られる大阪国際空港(伊丹空港)の千里川土手の隣接地で整備を進めている公園について、愛称を豊中つばさ公園「ma-zika」に決定した。'24年度から工事に着手し、'25年8月の一部開園、'27年3月の全面開園を目指す。

千里川土手は伊丹空港の南端に位置し、飛行機が空港に着陸する姿などを真下から間近で見ることができる場所として、飛行機ファンや飛行機撮影愛好家の間で有名な場所。旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー」で「エクセレンス認証」を受け、全国から人が集まる豊中市の貴重な観光資源となっている。

一方、トイレ等が未整備、駐車場が不足しているなど観光スポットとしての環境が整っていないという課題がある。

また、伊丹空港に千里川土手を挟んで隣接する広さ約6haの同公園の区域は、空港周辺緑地事業の緩衝緑地2期事業の計画地となっている。

こうしたことから、豊中市の観光名所の創出と周辺緑地整備の推進を目的に、自然の多い緑地帯となっている環境のほか、真上を通過する飛行機を間近に鑑賞できる立地特性を活かし、水とみどりと空を一体的に体感できる公園として、航空機運航の安全を前提に、騒音対策の機能を維持したまま整備することとなった。

予定施設は、展望・芝生広場、屋根付広場、ドッグラン、マルシェ・イベント広場、エアアスレチック、飲食施設、バーベキュー施設など。

愛称については募集をかけており、837件の応募の中から選出。「豊中」が、豊中市にある名所であることを示し、豊中市の知名度を上げることにつながる点や、「つばさ」が、「空」「飛行機」「成長」「発展」など、公園の特徴をイメージできるとともにポジティブな印象を持てることから豊中つばさ公園「ma-zika」に決定した。

そのほか、「ma-zika」が、間近で飛行機を鑑賞できるという特徴を捉えたものであること、そのロケーションに対する驚きを表現する「マジか」の韻を踏み、短く特徴を表していることから、「言いやすさ」「覚えやすさ」「親しみやすさ」につながる点も評価された。

所在地は豊中市原田中2丁目46番1ほか。'25年8月の一部開園時には、管理事務所兼屋根付屋上広場、駐車場、緑化樹木見本園などを開設予定。