ニュース

Copilot Studio、自律型エージェント作成機能を11月公開

Microsoftは21日(英国時間)、ロンドンで開催された「Microsoft AI Tour」において「Copilot Studio」を使用して自律型エージェントを作成する機能と、Dynamics 365における新しい自律型エージェントについて発表した。

Reimagine business processes with Copilot and agents

「Copilot Studio」では、自律型エージェントを作成する機能が11月に、パブリックプレビュー版として提供。エージェントを簡単に作成、管理し、Copilot に接続することができるようになる。エージェントを「AIが支える新しいアプリ」として展開し、単純な問い合わせ応答から、完全な自律型のエージェントまで、様々な機能を追加可能とし、個人やチーム、機能に代わって業務プロセスを実行していく。

Copilotを独立したエージェントとして、会話だけでなくイベントをトリガーにして複雑なプロセスを自動で実行できる。会話形式で簡単に作成可能で、例えば、メールが届いた時に送信者の詳細を調べ、以前のやりとりを確認し、適切な対応を実行させることができる。Microsoft 365 グラフ、システム オブ レコード、Dataverse、Fabricなどの作業データを活用し、ITヘルプデスクや従業員のオンボーディングなどに活用可能。

Dynamics 365には、10の新たな自律型エージェントを追加。営業、サービス、財務、サプライチェーンチームがビジネス価値を向上させるために設計されたもので、来年にはさらに多くオンエージェントを公開予定。追加されたエージェントの一部は下記の通り。

「Sales Qualification Agent(営業管理エージェント)」は、時間が金銭に直結する営業の現場で、リードの調査、営業案件の優先順位付け、パーソナライズされたメールと応答による顧客対応をサポートし、営業担当者が商談に集中できるよう支援する。

「Supplier Communications Agent」は、サプライチェーンを最適化し、高コストの中断を最小限に抑えるために、サプライヤーのパフォーマンスを自律的に追跡し、遅延を検知して対応する。これにより、調達チームは手間のかかる手動監視やトラブル対応の負担が軽減される。

「Customer Intent」と「Customer Knowledge Management Agents」は、コール数増加、人材不足、顧客の期待の高まりに対処するカスタマーケアチームに向けた機能。顧客サービス担当者と連携し、問題解決方法を学び、ベストプラクティスをカスタマーケアチーム全体に広めるナレッジベースの記事を自律的に追加する。