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グーグル、自分だけのAI「NotebookLM」が企業・組織にも対応へ

Googleは17日(現地時間)、自分だけのAIデータベースが作れるサービス「NotebookLM」を強化し、音声で概要を把握できる「Audio Overview」を強化した。また、企業などがGoogle Workspace経由で利用できる「NotebookLM Business」も発表した。

NotebookLMは、Gemini 1.5で構築されたデータベースツール。自分が用意したデータを使って、大規模言語モデル(LLM)が回答や要約を行なう仕組みとなる。これまでは、実験(Experimental)として展開していたが、このラベルを外し、新機能としてAudio Overview(オーディオ概要)で指示を出せるようにした。

Audio Overviewは、NotebookLMに登録されたドキュメントの内容を解釈し、2人のAIホストが、ソースに基づくディスカッションを展開する。ポッドキャストを聞くように、ざっくりの概要を理解できる仕組みだ。音声は英語のみで、ホストは男女の2名。

この機能に「会話のガイド」を追加。Audio Overviewが生成する前に、指示を出せるようになるため、特定のトピックに焦点を当てたり、聞き手にあわせた専門性のレベル調整などが可能になる。

また、NotebookLM内で作業を継続しながら、Audio Overviewを聞く「バックグラウンドリスニング」に対応する。

さらに、企業や組織などでのNotebookLMの共同利用に対応。Google Workspace経由で利用できる「NotebookLM Business」を発表し、パイロットプログラムを開始する。

データのプライバシーとセキュリティを確保しながら、チームでの利用に対応。NotebookLM Businessの一般提供開始時期と価格については、2024年後半に改めて発表する。