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天神の大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.」25年4月開業 主要テナント発表

商業フロアイメージ

西日本鉄道は、「天神ビッグバン」エリア内で開発中の大型複合ビル「ONE FUKUOKA BLDG.(ワン・フクオカ・ビルディング/ワンビル)」の、商業フロアの主要テナント・ゾーンを発表した。開業は'25年4月24日。

ワンビルは、福岡ビル跡、天神コアビル跡、天神第一名店ビル(天神ビブレ)跡を一体開発するプロジェクトにて建設される複合ビル。福岡市の天神エリアにおける、規制緩和等で更新期を迎えたビルの建替えを推進する「天神ビッグバン」の1つとして進められている。

規模は地上19階・地下4階で、高さは約97m。このうち地下2階から地上5階を商業フロアとして展開する。商業店舗数は約120店。

フロアごとの業種は、地下1階と地下2階が飲食・食物販・サービス、地上1階から4階がファッション・雑貨・コスメ・スポーツ・書籍・カフェなど、5階が飲食。

商業フロアイメージ

天神地下街や地下鉄コンコースに直結する地下2階には、オーガニック食材を取りそろえた、イオン九州によるスーパーマーケット「b!olala(ビオラ♪ラ♪)」が出店。イオン九州はb!olalaについて「“ココロ”と“カラダ”に寄り添うイオン九州のあたらしい“カタチ”のショップ」としている。そのほか、テイクアウト店舗、カフェ、サービス関連店舗、ドラッグストアなどを展開する。

b!olala

地下1階は、天神エリア最大級の客席数というフードホールや、仕事帰りに寄れるのれん街を展開。九州・福岡エリアを代表する有名飲食店の出店を計画している。店舗数と座席数は、フードホール「iiTo TENJIN」が6店舗、380席、天神のれん街が7店舗、425席。

iiTo TENJIN
天神のれん街

1階は天神交差点に面し、商業施設、オフィス、ホテル等のメインエントランスを備えるほか、イベントや展示会などが開催できる広場空間(グランドロビー)を配置する。また、ロイヤルホストなどを展開するロイヤルグループが、2月末に閉店したコンチネンタルカフェロイヤルの後継店「THE CONTINENTAL ROYAL&Goh」を出店する。

THE CONTINENTAL ROYAL&Goh

2階から4階はグローバルブランドやファッショントレンド、スポーツ、アート、カルチャー、書籍、カフェなどを揃え、ユニセックスで楽しめる店舗構成とする。発表された出店テナントは、スポーツ・ファッション「ナイキ」、ファッション・カフェ「Maison Kitsuné/Café Kitsuné」、ギャラリー・生活雑貨・カフェ「SPIRAL GARDEN」、生活雑貨「中川政七商店」、本・シェアラウンジ・ショップ「蔦屋書店」、アウトドア「スノーピーク」。

SPIRAL GARDEN
蔦屋書店
スノーピーク

5階には「天神福食堂」を開設。「ワーカー向けの食堂=従業員が昼食をとるための場所」という概念を再構築し、「現代のワーカーの多様な働き方やライフスタイルに寄り添い、食事、仕事、リフレッシュ、交流などフレキシブルな活用ができる場所」へとアップデートした新しいスタイルの食堂として展開する。

運営は、イタリアンレストランや学校等の食堂事業を手掛けるリングラッツェと協業。ランチタイムは定食や麺類などの定番メニューを素早く提供。15時から20時はディナーや飲み会の前に、おつまみやドリンクで交流を楽しむ「アペリティーボタイム」とし、ワークプレイス、リフレッシュ、コミュニケーションなど様々な使い方に対応する。

ランチメニュー一例

席数は209席で、一部エリアは簡易な間仕切りによる貸切利用に対応。Wi-Fiや電源も完備している。

そのほかメゾネット店舗として「CHANEL 福岡天神ブティック」が出店。3フロア構成、1,160m2を超える大型直営店舗で、国内最大級の売り場面積となる。

その他のフロアは、6~7階がスカイロビー、8~17階がオフィス、18~19階がホテル。

ワンビルの所在地は、福岡市中央区天神一丁目11番1号。敷地面積約8,600m2、延床面積約147,000m2。12月末竣工予定。