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クリエイティブの“最初”からAIが伴走「Adobe Project Concept」

Adobeは14日、「Adobe MAX 2024」において、アイデア出しや、コンセプト作成などのクリエイティブの「初期段階」の検討を行なう新ツール「Adobe Project Concept」を発表した。

Adobe Project Conceptは、アイデア出し、ムードボード、コンセプト作成などのクリエイティブの初期段階での検討を行なうためのツール。生成AIの「Adobe Firefly」を活用し、プロジェクトのコンセプトなどを作り上げていく。近日中にプライベートベータ版としてリリースし、少数のクリエイターからフィードバックを収集しながら、機能を強化していく。

Adobeでは、Photoshop、Illustrator、InDesign、Premiere Proなどに生成AIを導入し、ワークフローの改善を続けてきている。一方、こうした実装から分かってきたことは、プロンプト(テキスト指示)ベースのアプローチでは、欲しいものを言語化する必要があり、「その時点で、作りたいものの明確なアイデアが固まっていなければならない」という課題があるという。

この課題は、自由にアイデアを探究したいクリエイティブの初期段階では、クリエイターにとっての制約となりなねない。そのため、クリエイティブプロセスの初期段階から生成AIのサポートを受けられるようにするツールとして「Adobe Project Concept」を開発する。

Project Conceptでは、リアルタイムで画像をリミックスできる機能を搭載。クリエイターは、キャンバス上でアイデアをライブでアートディレクションできる。加えて、コンセプトのソース、整理、アイデア出し、編集、公開などを1つのツールで行なえ、アイデアを試しながら、最良のアイデアを追求できるとする。