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関西エリアでタッチ決済乗車が大幅拡大 阪神・阪急・近鉄など548駅

関西エリアで、大手私鉄各社のタッチ決済乗車対応が拡充される。三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」が、Osaka Metro、近鉄、阪急、阪神の関西エリア私鉄4社/548駅で10月29日から利用可能になる。これにより、タッチ決済での乗車の利便性を向上する。

stera transitは、クレジットカードや同カードを登録したスマートフォンで、鉄道へのタッチ乗車を可能とする仕組み。2021年4月から南海電鉄で、鉄道の自動改札機で国内初の実証実験を開始し、'24年10月時点で、日本全国32都道府県、130の公共交通で採用されている。

2025年の大阪・関西万博に向け、海外・国内各地域から多くの来訪者が関西エリアに来ると予想されるため、諸外国を中心に普及が進むカード(クレジット、デビット、プリペイド)のタッチ決済による鉄道乗車サービスを関西エリアで本格導入する。

関西エリアでは、すでに南海や大阪モノレール、神戸市営地下鉄など8社がタッチ決済乗車に対応していたが、新たに4社が一斉導入。各鉄道事業者をまたがる「相互直通利用」にも対応する。

新たに導入する事業者
導入済みの鉄道事業者

29日からタッチ乗車を導入するのは、Osaka Metroと阪急電鉄が全駅、近鉄が全駅(柏原駅、および生駒鋼索線の各駅を除く)、阪神が全駅(西代駅除く)。

対象となる決済ブランドは、Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯で、Mastercardは順次追加予定。乗車履歴は、QUADRACによる「Q-move」のマイページから会員登録をすることで、過去365日以内の履歴が確認できる。

関西エリアの鉄道では今後もタッチ決済乗車が利用可能な路線・駅を拡大予定。'25年3月には、北大阪急行電鉄の全駅で対応するなど、'25年春にさらに多くの路線・駅に拡大していく。