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コンテンツに「成分表示ラベル」 アドビ、クレデンシャルアプリ公開

Content AuthenticityのChrome拡張

アドビは8日、「コンテンツクレデンシャル」によってクリエイターが作品を保護し、認証表示を受けられるようにするWebアプリ「Adobe Content Authenticity」を発表した。無料で利用可能なGoogle Chrome用のContent Authenticity拡張機能が8日から提供されるほか、Adobe Content Authenticity webアプリが11月から2025年2月末の四半期中に提供予定。

コンテンツクレデンシャルは、デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」のようなもの。自分の作品にメタデータとして付与し、作成者の情報と、どのように作成され編集されたかについての背景情報を提供する。

作成・編集情報を確認できる

2019年に設立されたContent Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ)では、デジタルコンテンツの透明性を確保するための業界標準として、コンテンツクレデンシャルの普及を推進。現在では3,700を超える企業や組織が参加している。誤情報やAI生成されたディープフェイクへの懸念が高まる中で、コンテンツクレデンシャルへの期待は高く、こうしたクレデンシャルを扱いやすくするために、新たなアプリとして「Adobe Content Authenticity」を提供する。

帰属情報の詳細を設定

クリエイターは、Adobe Content Authenticityを使って、デジタル作品にコンテンツクレデンシャルを無料かつ簡単に付与。画像、オーディオ、ビデオファイルなどに署名できる。クリエイターは、コンテンツクレデンシャルの情報(氏名、webサイト、SNSアカウントなど)をカスタムできる、これらのカスタムオプションは今後さらに増やしていく予定。クリエイターは帰属情報の認証表示により、無断使用や誤った情報から作品を保護し、信頼を確保できるとする。

AI利用についても把握できる