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名古屋・久屋大通駅直結の複合ビル着工 セントラルパークアネックス跡地

外観イメージ(北東側) 提供:三菱地所

三菱地所は、「セントラルパークアネックス」および「桜錦ビル」跡地で進められる、久屋大通駅直結となるオフィス・商業の複合ビル開発について、10月1日に着工したと発表した。規模は地上13階建てで、2026年11月30日竣工予定。

名古屋市中区錦三丁目において、「(仮称)錦三丁目5番街区計画」として進められているプロジェクト。中部電力 MIRAI TOWERや久屋大通公園に隣接する街区で、これらとの繋がりや連続性の確保による回遊性向上も計画している。

久屋大通公園北側からの外観イメージ(北東側) 提供:三菱地所

久屋大通公園に面する地上1階部分には路面店舗を配置し、オープンテラス席を設けるなど、ビルの賑わいと公園の賑わいを一体化することで、エリアの魅力向上および活性化を図る。

1階店舗イメージ(北東側) 提供:三菱地所

低層部に立体的な壁面緑化を施すことで、久屋大通公園との緑の連続性を備え、歩行者からの視認性の高い緑化景観および温かみのある歩行空間を創出するとしている。

エリアの回遊性向上に向けては、地上・地下を結ぶバリアフリーなネットワークの整備も計画。地下街との接続、緑化の整備、敷地の集約化といった公共貢献を実施する。

地下1階では地下鉄 久屋大通駅(桜通線、名城線)、地下街(セントラルパーク)との接続を予定。地上1階に繋がるエレベーターを建物内に整備し、地下鉄利用者の地上への円滑な動線を確保するともに、駅・まちを往来する利用者の利便性を高め、回遊性向上に繋げる。

地下鉄駅・地下街との接続イメージ 提供:三菱地所
用途構成 提供:三菱地所

環境配慮の取り組みも計画しており、建物内に設置するオフィス就業者用ラウンジの床の仕上げには、三菱地所のグループ会社であるMEC Industry、三菱地所他が開発した木製建材「(仮称)WOOD FLOOR UNIT 3.2」の導入を検討している。

WOOD FLOOR UNIT 3.2は三菱地所にて特許出願済みの新建材。CLTを活用したフリーアクセスフロアであり、床一面に木目が広がる意匠性、CLTの強度を活かした機能性、木材が持つ炭素固定効果により地球温暖化防止にも繋がる環境貢献機能を有しているという。国産木材を使用し、国内森林の好循環を生み出すことによる、社会課題解決への貢献も図る。

所在地は名古屋市中区錦三丁目503番1他。規模は、敷地面積2,235.91m2、延床面積約24,123m2、地上13階・地下1階、高さ約60m。

広域図 提供:三菱地所
狭域図 提供:三菱地所