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トヨタ、空のモビリティ実現に向け「eVTOL」に追加投資

トヨタは、空のモビリティ実現に向け、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発するJoby Aviationに5億ドルを追加出資。2020年1月に出資した3.94億ドルと合わせ、トヨタの累計投資額は8.94億ドルとなる。これによりeVTOLの研究開発段階から実用化に向けた取り組みを加速する。

2019年の協業開始以降、Jobyに対し、トヨタは生産技術の見地から、生産しやすい工程の設計、治具・補助ツールの開発などの知見を共有。2023年には電動化関連部品の供給を開始している。

Jobyは、カリフォルニア州マリーナの生産ラインで3機目の試作機を完成させたほか、生産用地の拡張にも着手。2024年8月には、航空機の型式認証プロセス5段階のうち4段階目までをクリアしている。

両社は今後、トヨタの自動車生産及び技術開発の知見と、JobyのeVTOL開発のノウハウを持ち寄り、未来のモビリティ社会の構築を目指すとしている。

eVTOLは、短距離・多頻度運航用に設計され、都市圏での通勤者や出張者、旅行者によるオンデマンド利用が見込まれる空飛ぶタクシー市場のニーズに適した機体。ヘリコプター、ドローン、小型飛行機の要素をもち、信頼性、環境性(ゼロ・エミッション)、静粛性などに優れ、運用コストも低く抑えることができる。