ニュース
UCC「水素焙煎コーヒー」先行発売 焙煎時CO2発生ゼロ
2024年10月1日 17:19
UCC上島珈琲は、焙煎時のCO2発生ゼロを実現する水素焙煎コーヒーを製品化し、世界初の量産に先駆けて10月9日より数量限定で発売する。ワンドリップコーヒーと炒り豆製品をラインナップ。
同社は2022年より水素焙煎の研究開発を開始。コーヒー豆の焙煎工程の熱源には、一般的に天然ガスを使用するが、同社がサステナビリティ指針に掲げるカーボンニュートラルの観点ではCO2排出は大きな課題となる。
そこで、燃焼時にCO2を排出しない水素火炎を熱源とした水素焙煎に着目し、これまで培ってきた焙煎ノウハウを組み合わせることで、従来の熱源では実現できない“水素焙煎ならではのおいしさ”を創り出すことに成功。同社が開発した、水素混焼バーナーを使用した焙煎装置を用い、安定的な製造が可能という。
現在は小型のテスト焙煎機で実証研究を重ねており、2025年4月には、レギュラーコーヒー製造の主力工場「UCC富士工場」において、世界で初めて大型水素焙煎機で水素焙煎コーヒーを量産、本格的に販売する予定。
量産による販売に先駆けて、小型のテスト焙煎機で焙煎した製品を数量限定で発売する。「UCC 水素焙煎コーヒー エチオピアG1 イルガチェフェ地方産コーヒー」として、ワンドリップコーヒー1杯分が350円、5杯分セットが1,890円、炒り豆100gが1,500円で購入可能(すべて税別)。
コーヒー豆の種類(産地)によって水素焙煎で引き出せる特性は異なり、“水素焙煎ならではのおいしさ”を創り出せるとして、エチオピアの最高等級G1グレード・イルガチェフェ地方産のコーヒー豆が選ばれた。
エチオピアらしい華やかな風味が印象的とし、水素焙煎ではオレンジの花のようなフローラルな香り、完熟したベリー系のフルーティな味わいを引き出し、加えて、チョコレートのようなコクと甘さを感じられる仕上がりになったという。
販売場所は、UCC直営のコーヒー豆の挽き売り業態「UCCカフェメルカード」13店舗、UCC公式オンラインストア、スペシャルティコーヒーイベント「SCAJ2024」内UCCブース(10月9日~11日)。