スカパーJSAT子会社、JAXAと次世代ライダー衛星開発

Orbital Lasersは、JAXAと「高度計ライダー衛星 衛星システム/衛星運用システム概念設計」に関する研究開発契約を締結した。将来の高度計ライダー(LiDAR)を活用した事業化の道筋を描きつつ、JAXAが研究開発を進める高度計ライダー衛星の概念設計を行なう。

Orbital Lasersは、スカパーJSATからカーブアウトしたスタートアップで、高度な衛星レーザー技術を開発し、スペースデブリ除去事業と衛星ライダー事業を推進する企業。1月からスカパーJSATと共同で、JAXAが調達する「2023年度地球観測用高度計ライダー衛星のシステム並びに事業化に係る概念検討」に取り組んでいる。

今回の契約では、高度計ライダー衛星の衛星システムと衛星運用システムに関する概念設計、一部ミッション部の試作を行なっていく。

高度計ライダー衛星は、地表面に向けてレーザーを照射し、その反射光の時間差をもとに地表面や対象物の高度を計測するもの。国や大陸をまたぐデータが収集可能で、一度打上げられた衛星は長期間運用できることから、定期的に同じエリアを観測できる。

Orbital Lasersでは、将来的に地表を高精度に面的高度計測可能な高度計ライダー衛星コンステレーションを構築し、国内外の都市域や山間部、森林域などをニーズに応じて高度計測していく計画。

高度計ライダー衛星コンステレーションのユースケース