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みずほ、楽天カードに出資へ 楽天フィンテック再編は中止

みずほフィナンシャルグループ(FG)と楽天グループは30日、みずほFGが楽天カードに出資する方向で検討を進めることで合意した。

みずほFGと楽天グループは、2023年11月に楽天証券ホールディングスとみずほ証券との間で、資産形成・資産運用分野において連携している。今回、楽天のフィンテック事業のコアビジネスである楽天カードの成長に向け、楽天グループとみずほFGと連携。これにより、楽天カードが強みを持つ個人向けのビジネスだけでなく、今後拡大が見込まれる法人領域での成長機会も追求していく。

この提携後においても、楽天カードは、引き続き楽天エコシステムを形成するうえで、楽天グループの重要な連結子会社と位置づけられる。

なお、この提携検討にあたり、楽天グループと楽天銀行が4月1日付で発表している、フィンテック事業の再編を中止。同発表では、楽天銀行を軸にフィンテック事業を再編する計画だったが、「フィンテック事業のエコシステムの更なる拡大と競争優位性の向上については最適とは言い難いとの判断に至った」としている。

なお現在楽天カードの100%連結子会社である楽天インシュアランスホールディングスは、提携の対象外。楽天インシュアランスHDは楽天グループが100%継続保有することを予定している。