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三井アウトレット「マリンピア神戸」11月26日開業 全面建替えで一新
2024年9月19日 13:45
三井不動産は、全面建替えを進めている「三井アウトレットパーク マリンピア神戸」を11月26日に開業する。関西アウトレット初出店20店舗を含む全145店舗が出店する。
マリンピア神戸の開業は1999年10月。事業地拡大および既存施設の建替えのため2023年1月より閉館していた。建替え後の敷地面積は約99,400m2、うち増床部分は約21,000m2で、建替え前の約1.3倍に拡大。駐車場も約2,800台まで拡充している。
開業にあたってのコンセプトは「MARINE PIA RESORT」。明石海峡大橋や淡路島を望む景観を活かした「LAGOON COMMUNITY PARK」を新設するなど、ショッピングに加え、アクティビティやグルメを楽しめる時間消費型のリゾートアウトレットを目指す。
親水公園空間「LAGOON COMMUNITY PARK」
LAGOON COMMUNITY PARKは「アクティビティレジャーゾーン」「大屋根広場」「BE KOBEゾーン」「KOBEフードリゾートゾーン」「スイーツ&アートガーデンゾーン」の4つのエリアで構成される。
アクティビティレジャーゾーンには、傾斜を使った滑り台やロープ登り、ボルダリングなどのアスレチック空間や室内外の大型遊び場「キドキド」を設置。そのほかドッグランや、ウォーターアクティビティ、ビーチスポーツが楽しめるラグーンエリアも整備する。
大屋根広場は全天候型イベントスペース、BE KOBEゾーンは「BE KOBE」モニュメント設置のフォトスポットとして展開。KOBEフードリゾートゾーンには地元食材を使ったレストランやパティスリー、約200席の大型BBQ場、スイーツ&アートガーデンゾーンにはスイーツカフェ、見晴らしデッキ、フラワーガーデンが設置される。
店舗エリアは天候に左右されない屋内型モールに一新
店舗エリアは天候に左右されない快適な買い物環境とするため、屋内型モールに一新する。
出店は建替え前に出店していた店舗に加え、国内や関西エリアアウトレット初出店などの店舗を展開。高級ブランドから日用品まで幅広く取りそろえる。注目店舗として、メルセデス・ベンツ(関西アウトレット初)、CAPCOM STORE ANNEX / CAPSULE LAB(国内アウトレット初)を挙げている。
グルメに関しては、1階に「フードマルシェ」、2階に「フードコート」を設置する。
フードマルシェは「イートイン&テイクアウトエリア」「食物販ゾーン」「カフェ、ファストフードエリア」「レストランエリア」に分かれており、隣接する大屋根広場やアクティビティレジャーゾーンへテイクアウトもできる。
フードコートには、地元の馴染みの店から流行店まで全11店舗が出店。開放感のある空間で食事ができるオーシャンビューのテラス席やカウンター席を用意する。
地域連携や環境配慮の取り組み
建替え前にも展開していた地域コミュニティスペース「マリンピアラボ」を、引き続き「発信の場」「生産の場」「交流の場」として提供。ワークショップやイベント、展示会などのコミュニティ活動を行なえる。建替え開業後はさらにバラエティ豊かな活動を目指す。
神戸市にゆかりのあるクリエイターとのコラボも予定しており、LAGOON COMMUNITY PARK内に地域参加型アートオブジェ、大屋根広場にデザインウォールを設置する。
屋上駐車場には、プラゴの事前予約可能なEV充電器を設置。専用アプリ「Myプラゴ」から満空確認、予約、決済ができる。また、充電に使用する電力はすべて再生可能エネルギーによる「グリーン充電」とする。そのほか駐車場は、入出庫時の待ち時間を削減するためチケットレス駐車場システムを採用する。
ラグーンの藻場造成にも取り組む。マリンピア神戸のラグーンは人工海水池で、外海からの波の侵入がなく穏やかな環境が保たれており、これまでボラ、クロダイ、ウマヅラハギ、カキやヒトデ等、様々な生き物が発見されている。今後も生き物がより育ちやすい環境を作っていくため、水質浄化やCO2削減に役立つ海草(アマモ)をはじめとした藻場の造成に取り組む。また、参加型イベントとして、藻場が持つ役割を学ぶ教育プログラムや、ラグーンを使用した海草や海藻の植え付けを行なうイベントを予定している。
所在地は兵庫県神戸市垂水区海岸通12-2。第二神明道路 高丸ICから2km、名谷ICから3km、JR神戸線 垂水駅および山陽電鉄本線 山陽垂水駅から徒歩9分。山陽バスと連携し、垂水駅からのシャトルバスを運行する。