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山陽新幹線、自動運転を2030年代開始

JR西日本は山陽新幹線において、自動運転(GOA2)を2030年代に開始することを目指す。JR東海の技術協力を得ながら取り組む。

GOA2は、運転士が列車起動や緊急停止などの操作を行なうレベルの自動運転。運転士がボタンを押すことで出発し、リアルタイムに演算を行なうことで、所定時刻にて途中駅の通過並びに到着駅へ自動で停止する。

東海道新幹線の自動運転走行試験(提供:JR東海)

効果として、運転士の業務量を削減することで、駅発着時のホーム上の安全確認に注力できるなどの安全性向上を見込む。また、安定して電力消費量の少ない運転が可能となることで省エネ効果も期待できるとしている。

JR西日本では「中期経営計画2025アップデート」において、「鉄道事業の安全性向上・持続的進化」を掲げ、「ハード・ソフト両面の改良による輸送品質・生産性向上」に向けた取り組みを進めており、その一つとして自動運転技術の導入を検討する。

なお、JR東日本でも、新幹線の自動運転(GOA2)実現や「ドライバレス運転」(GOA4)導入を目指し、上越新幹線の地上設備・車両改造等の工事に着手することを発表している。