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Amazon、メッシュルーター参入 Echoが中継機に

Amazonは、AmazonデバイスのブランドとしてメッシュWi-Fiシステム「eero(イーロ)」を展開する。専用アプリによる簡単なセットアップやネットワーク管理、Echoデバイスとの連携などを特長とする。価格は19,980円~95,980円。

「eero」は、Amazonが2019年に買収した家庭用メッシュWi-Fiルーターのベンチャー企業。「ultra-simple, reliable wireless Internet for the home(超シンプルで信頼性の高い家庭用ワイヤレスインターネット)」を設計思想として掲げ、箱からeeroを取り出して数分でWi-Fiをセットアップできる。

eero共同創業者兼CEO ニック・ウィーバー氏
eeroの歴史

複数のeeroを用意することでメッシュネットワークを構築可能。独自の「TrueMesh」技術により、各デバイスを最適なネットワーク経路で利用できる。ネットワークの管理は「eeroアプリ」で行なえる。

将来的に、Amazon Echoとの連携機能として、「eeroビルトイン」機能を提供。互換性のあるEchoデバイスをWi-Fiエクステンダー(中継機)として使うことで、Wi-Fi範囲を拡張してデッドスポットの発生やバッファリングに要する時間を軽減できるようになる。現時点での対応モデルはEcho Pop、Echo Dot(第4・第5世代)、Echo Dot with clock、Echo(第4世代)。

Zigbee、Matter、Thread対応のスマートホーム製品をeero内蔵スマートホームハブでAlexa対応機器とペアリングすることも可能。

また、高度なオンラインセキュリティ機能等を提供する有料のサブスクリプションサービス「eero Plus」も提供予定。ペアレンタルコントロール機能、パスワード管理機能、マルウェア保護の「Malwarebytes」、DNSFilterが提供するVPN機能「Guardian」、Webサイトのポップアップなど一部の広告をブロックする機能などを利用可能になる。

製品ラインナップは、「eero 6+」「eero Pro 6E」「eero Max 7」の3つ。

「eero 6+」は、最大1Gbpsで通信が可能なWi-Fi 6対応の中級モデル。eero 6+の最大通信範囲は、1ユニットで140m2、2ユニットで280m2、3ユニットで420m2で、ワンルーム~2LDKの広さ、2~3人家族向けとしている。

2.4GHz帯と5GHz帯(160MHzチャネルをサポート)のデュアルバンドで約75台のデバイスとの同時接続をサポートする。価格は1ユニットで19,980円、2ユニットで28,980円、3ユニットで42,480円。

eero 6+

「eero Pro 6E」は、2.4GHz帯、5GHz帯、6GHz帯のトライバンドに対応し、最大1.6Gbpsで通信可能なWi-Fi 6E対応の上級モデル。最大通信範囲は、1ユニットで190m2、2ユニットで380m2、3ユニットで560m2で、戸建てなど広い居住スペースや、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、4~8K動画を楽しみたい人向けとしている。

約100台のデバイスとの同時接続をサポートし、価格は1ユニットで36,980円、2ユニットで60,480円、3ユニットで82,980円。

eero Pro 6E

「eero Max 7」は、Wi-Fi 6の約2倍のスピードとなるWi-Fi 7規格に対応した最速上位モデル。最大通信範囲は、1ユニットで230m2、2ユニットで460m2。小規模なカフェやショップの経営者、SOHO事業者、接続機器が多い人やゲーマー等向けとしている。

トライバンドかつ2つの10Gbpsイーサネットポートを搭載し、通信速度は有線で最大9.4Gbps、無線で最大4.3Gbps。約200台のデバイスとの同時接続をサポートする。発売は10月23日で価格は95,980円。

eero Max 7