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AIを首に装着 シャープがネックバンド型デバイス
2024年9月17日 14:11
シャープは、京都芸術大学と共同で、生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するというネックバンド型のウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発した。今後実証実験を行ない、実用化を目指す。
「AIスマートリンク」は、首にかけるだけで、音声による生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス。現在、生成AIなどは開発・普及が進む一方で、パソコンやスマートフォンなどの端末画面を見ながらの操作が必要だが、「AIスマートリンク」は首にかけてハンズフリーで利用できるのが特徴。
「AIスマートリンク」はユーザーの問いかけに対し、内蔵マイク・カメラで周囲の環境を把握した上で、音声で応答する。ユーザーの生活のさまざまな場面をサポートできるとし、例えば自転車の運転中なら、スマートフォンなどの画面を見ることなく、同製品の生成AIによる音声で目的地までナビゲートが可能。調理時のガイダンスや、音声によるAIoT対応家電の操作での利用を見込む。
シャープが開発中のエッジAI技術「CE-LLM」(Communication Edge-LLM)を搭載。ユーザーの問いかけに対してはエッジAIかクラウドAIかを即時に判断し処理する。本体は約100gと軽量の首掛けタイプのデザインで、ハンズフリーでも長時間快適に利用できるとしている。
シャープは9月から京都芸術大学と実証実験を進める。またFairy Devices、NECと、「AIスマートリンク」を含む、次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議も開始し、2025年度の実用化を目指す。