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MacでiPhone操作「macOS Sequoia」公開 visionOS 2も

アップルは17日、「macOS Sequoia」や「visionOS 2」「tvOS 18」の提供を開始した。

「macOS Sequoia」は、macOSから直接iPhoneにアクセスしコントロールできる「iPhoneミラーリング」、Safariの大幅なアップデート、新しいパスワードアプリなどが提供されるほか、10月から米国でApple Intelligenceを導入。日本での対応は2025年を予定。

iPhoneミラーリングでは、ユーザーはMacから直接iPhoneにアクセスして操作可能で、カスタマイズした壁紙やアプリアイコンはiPhone上と同じように表示される。ユーザーはホーム画面でページ間をスワイプしたり、アプリを起動して閲覧したり、Macから直接iPhoneの通知を確認して応答もできる。

ミラーリング中はiPhoneはロックされるため、ほかの誰かがアクセスしたりユーザーが行なっている内容を見たりすることはできない。

Safariの新しいハイライト機能では機械学習によって特定の場所への経路や記事の要約、人物、音楽、映画、テレビ番組について詳しく知るためのクイックリンクなどを自動的に表示。情報をより簡単に見つけられるようになる。その他、リーダーの再設計なども行なわれている。

ウインドウのタイル表示も改良。画面の端にウインドウをドラッグするだけで、macOS Sequoiaが自動的にデスクトップ上のタイルの位置を提案する。ユーザーはウインドウを正しい位置に配置したり、すばやくタイルを並べて配置したりできる。新しいキーボードとメニューのショートカットも追加している。

パスワードアプリも刷新。パスワード、パスキー、Wi-Fiパスワード、その他の認証情報のすべてに、Mac上の一カ所からアクセスが可能になる。Safariとスムーズに連係するほか、iCloud for Windowsアプリを使えば、ユーザーのすべてのApple製デバイスとWindowsの間でシームレスに同期できる。

visionOS 2

Apple Vision Pro用のvisionOS 2では、既存の写真を深度と立体感をもつ空間写真に変える機能や、直感的な新しい手のジェスチャ、主要なvisionOSアプリの機能強化などが行なわれる。

写真アプリのライブラリにある2D画像をタップすることで、機械学習アルゴリズムにより自然な深度と立体感をもつ空間写真に変換可能。

写真アプリでSharePlayを使う事で、iPhone 16やiPhone 16 Proで撮影した空間写真やビデオなど、ユーザーのライブラリのコンテンツを友人や家族と共有できる。SharePlayでは、ユーザーは空間Personaとしてほかの人とつながり、全員が同じ部屋に物理的に一緒にいるかのように感じながら、実物大のサイズでパノラマを楽しんだり、お気に入りの共有アルバムをスクロールしたりできる。

ホームビューやその他の機能へのアクセスを便利にする新しいジェスチャを導入。ユーザーは、自分の前に手を上げて指をタップしてホームビューをすばやく表示したり、手を裏返して時刻を表示したり、バッテリー残量を確認したり、ボリュームを調整したりできる。また、Apple Vision Proの操作にマウスも使えるようになった。

主要アプリについては、トラベルモードが電車に対応したほか、ゲストユーザーを頻繁に使う場合に、直近のゲストの目と手のデータを30日間保有できるなど、さまざまな機能追加が行なわれている。

tvOS 18

tvOS 18には、Apple TV+のすべての実写作品の映画や番組に登場する俳優、キャラクター、音楽に関するタイムリーな情報を画面にリアルタイムで表示する機能「インサイト」を追加。「対話を強調」が改良され、機械学習とコンピュテーショナルオーディオを活用して、話し声を一段とクリアに聞こえるようになる。字幕は、ミュートにしている時や、視聴しながら巻き戻す時、あるいは番組や映画の言語がデバイスの言語と異なる時などに、最適なタイミングで自動的に表示されるようになる。

なおtvOS 18では、年内にプロジェクタでの映画や番組の再生のために21:9に対応。また、ロボット掃除機がホームアプリに対応し、オートメーションとシーンに加えることができるようになる。