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ドンキの格安SIM「マジモバ」 3GB770円~

ドン・キホーテなどを展開するパン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH)は、格安SIMの通信サービス「マジモバ」を9月13日にスタートする。料金はデータ通信容量が月間3GBで770円。より大容量に対応するモバイルWi-Fiルーターの「最驚 Wi-Fi」も同時に提供を開始する。どちらもMVNOのエックスモバイルと提携して提供される。

格安SIM「マジモバ」

格安SIMの通信サービス「マジモバ」は、業界最安級と謳う「驚安プラン」が月間3GBで月額770円。

また通信データ容量を3種類から選べる「最驚プラン」も用意され、15GBが2,508円、25GBが3,278円、50GBが6,050円となっている。

どちらもオプションで通話定額を設定。10分間まではかけ放題になる「かけ放題ライト」が月額880円、制限のない「かけ放題フル」は月額1,980円となっている。

通信サービス部分はMVNOのエックスモバイルが提供し、ドコモのネットワークを使用したものになる。

モバイルWi-Fiルーター

動画やゲームなど、大容量の通信をするユーザー向けには、モバイルWi-Fiルーターの「最驚Wi-Fi」が提供される。

データ通信容量は1日あたり10GBまでで、利用料は月額4,180円。データ量は、実質で月300GBと謳う。端末は無料で、Wi-Fiの同時接続は10台。別途料金が必要だが、海外の151の国・地域で利用することもできる。

通信サービス部分はMVNOのエックスモバイルが提供し、ドコモ、au、ソフトバンクのネットワークを使用したものになる。

ドンキらしい特典も

「驚安プラン」(3GB770円)をのぞき、「最驚プラン」と「最驚Wi-Fi」では特典として、PPIHグループの電子マネー「majica」アプリの会員向けに、majica加盟店の店頭で指定の商品と無料で交換できるクーポン「#今月のおごり」が毎月プレゼントされる。店舗やプライベートブランドのキャラクターにちなみ、「ドンペンのおごり」などとして、キャラクターのテーマごとにイチ押しの商品が選ばれる。ユーザーはドン・キホーテやアピタ、情熱価格など、訪れやすい店舗や好みに合わせて商品を毎月1品選べる。

またもうひとつの特典として、利用料をPPIH傘下の「UCSカード」で支払うと、支払った料金のポイント還元率は5倍の2.5%になる。

Webサイトのほか一部店頭でも契約

申し込みはWebサイトが基本になる。majicaアプリや、ドン・キホーテなど各SNSアカウントからエックスモバイルのWebサイトが案内され、9月13日から申し込みが可能。10月7日からはmajica加盟店にて店頭プロモーションも開始される。

なお、MEGAドン・キホーテ成増店とMEGAドン・キホーテ三郷店は、モデル店舗として9月13日から特設カウンターが設置され、申し込みから商品の受け渡しまでを行なえるようにする。カウンターではエックスモバイルのスタッフが対応する。

1500万人突破の「majica」×通信サービスで“接点”確保

PPIH 上席執行役員の森谷健史氏

12日に開催の発表会に登壇したPPIH 上席執行役員の森谷健史氏は、グループの売上高が2兆円を突破するなど好調な業績を維持する一方、物価高などで家庭の課題は残っていると指摘する。

また“驚安”を謳うドン・キホーテなどを展開する傍ら、さらに踏み込んで会員限定の値引きを展開する「majica」は会員数が1,500万人を突破している。「家計を応援する新サービス」という位置付けの今回の通信サービスも、majicaアプリの会員向けに、店頭で無料交換できるクーポンを提供するというユニークな特典が特徴になっている。

「(通信サービスの)位置付けは、利益重視の新事業ではなく、継続的な接点をつくるためのもの。CRM装置のように捉えている。今後もさまざまな商品を展開していく」(森谷氏)というように、通信サービスの特典をきっかけに店舗に足を運んでもらい、顧客との関係を深めていく目的であることが語られている。

継続的な接点をつくる施策であるとした
発表会にはタレントの山之内すずも駆けつけ、ドン・キホーテを愛用するエピソードなどが語られた
左からドンペン、森谷氏、山之内すず、エックスモバイルの木野社長、アピタン