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アドビ、ビデオ編集特化の生成AI「Firefly Videoモデル」

アドビは、ビデオ編集に特化した生成AIモデル「Adobe Firefly Videoモデル」の先行公開と、Adobe Creative Cloudビデオ製品のアップデートを発表した。

Adobe Firefly Videoモデルは商用利用可能な生成AIモデルで、今年後半に公開予定。Adobe Creative Cloud、Adobe Experience Cloud、Adobe Express全体のワークフローにも同時期に統合される。主な機能は以下の通り。

  • 「テキストから動画生成」機能
    テキストプロンプトからビデオを生成し、角度、動き、ズームなどのさまざまなカメラコントロールにアクセスしてビデオを微調整する。
  • 「画像から動画生成」機能
    静止画やイラストを生き生きとしたライブアクションクリップに変換する。
  • 「生成拡張」機能
    Adobe Premiere Proに統合された新しいAdobe Firefly搭載機能で、クリップの冒頭や末尾の不足フレームを追加してシーンを少し延長できる。

Adobe Creative Cloudビデオ製品のアップデート

Adobe Premiere Pro(ベータ版)

  • 高度なカラーマネージメント
    カラーマネージメントを刷新。ほぼすべてのカメラからすべての映像が美しく保存されるため、編集作業に掛かる時間を短縮できる。
  • 新しいプロパティパネル
    作業内容に合わせて表示が変化する新しいプロパティパネルを導入。ワンクリックで使いやすいインターフェイスから定番ツールにアクセスできる。
  • より高速なパフォーマンスと新鮮でモダンなデザイン
    2つのダークモードと1つのライトモード、よりクリーンなフォントを備えた新しいデザインでユーザーインターフェイスをカスタマイズ可能。視認性とアクセシビリティを向上できる。

Adobe After Effects

  • 3Dワークスペースに大幅な改善とアップグレード
    範囲が拡張された3Dツールにより、埋め込まれたアニメーションをトリガーしたり、2Dオブジェクトにリアルな影を作ったり、3D空間で効果を分離できるようになった。
  • 新しいアニメーションプリセット
    30を超える新しいアニメーションプリセット、数字カウントツールを搭載。アプリのインターフェイスも洗練された。
  • Adobe After EffectsとAdobe Substance 3Dの連携
    Adobe After Effectsが3D機能を拡張するのに合わせ、Adobe Substance 3Dとのワークフローを強化。これらのツールを組み合わせることで、Adobe After Effectsの3Dツールセットの視覚品質と出力を大幅に向上できる。

なお、今回発表したAdobe Premiere Proの新機能はベータ版。Adobe After Effectsの新機能は現在製品版で利用可能。