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三菱鉛筆、集中力を維持する「IoTペン」開発に着手

三菱鉛筆は、筆記具の動きを加速度と筆圧で測定するセンサー機能を搭載した「IoTペン」の開発に着手する。集中力を予測し、その「維持」のサポートを行なう点が特徴となる。

シャープペンやボールペン等の筆記具に、筆記挙動を把握するセンサーを搭載したIoTペンを開発。センサーで取得したデータをデバイスに送信し、集中力や筆記に関する情報をアプリで可視化するサービスを提供予定という。

具体的には、加速度と筆圧センサーにより筆記挙動を測定し、そのデータを基に集中力を「予測」し、集中力の「維持」をサポートする。

集中力の高さと関連のある前頭葉のガンマ波を推定し、脳波を直接測定することなく集中力を予測。また、ペンとアプリを通信させながら筆記を伴う学習を行なうことで、推定したガンマ波が低下したタイミングで聴覚を刺激。集中力の維持に効果が期待できるという。

三菱鉛筆では、デジタルパーツのセンサーやバッテリーの小型化など、通常の筆記具として違和感なく使える形状やサイズを実現するべく、設計に着手。ユーザーの学習を支えるアプリコンテンツなどとあわせて発表予定としている。

IoTペンの今後の展開としては、学生の学びを楽しく継続できるサービスのほか、ビジネスの場においても作業効率の向上につなげるなど、集中力を手軽に維持、向上し得るツール/サービスの実現を目指すとしている。