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画面が大きくなった「Apple Watch Series 10」 「睡眠時無呼吸」を通知
2024年9月10日 05:29
アップルは10日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 10」を発表した。画面の表示サイズを拡大したほか、薄型/軽量化し、使いやすさを向上。また「睡眠時無呼吸」の通知などの新機能を追加している。アルミニウムとチタニウムの2種類が用意され、9月20日から日本でも発売。価格はアルミニウムが59,800円から、チタニウムが109,800円から。
42mmと46mmの2サイズ展開で、カラーは、アルミニウムがジェットブラック、ローズゴールド、シルバー。チタニウムがスレート、ゴールド、ナチュラル。アルミニウムにのみ、GPS+Cellularモデルが用意される。
広視野角OLEDディスプレイを搭載し、Apple Watch Series 6世代との比較で約30%大画面化。斜めから見た場合の視野角は40%向上し、輝度は最大2,000nits。画面解像度は42mmが374×446ピクセル、46mmが416×496ピクセル。
筐体設計も刷新し、メインチップのSiPのほか、Digital Crown、スピーカー、前面クリスタル、アンテナなど、ほぼすべての要素を一から見直している。チタニウムモデルは、ステンレススチールモデルのSeries 9と比べ、約20%も軽くなる。
重量はアルミニウム(GPS)が30g(42mm)/36.4g(46mm)、チタニウムが34.4g(42mm)/41.7g(46mm)。内蔵ストレージは64GB。バッテリ駆動時間は18時間、低電力モードで最大36時間。
Apple Watch史上最薄で、スピーカーシステムも刷新。ポッドキャストなどをWatchのみで再生できる。充電も30分で80%までの高速充電に対応する。
Apple Watch専用のチップ「S10 SiP」では、4コアのNeural Engineを内蔵。機械学習のタスク処理や、オンデバイスのSiri利用、通話時のノイズキャンセル、機械学習による翻訳機能などに対応する。
OSは、watchOS 11。ランニング、ハイキング、サイクリング、スイミングなどのワークアウトに対応。緊急SOSや海外における緊急通報、50メートルの耐水性能なども備える。
新たに睡眠時無呼吸症候群の検出にも対応。1カ月睡眠を確認し、睡眠時無呼吸がおきたタイミングを記録する。近日中にFDAの認可を受け、米国だけでなく日本や欧州など150以上の地域で対応する。
睡眠時無呼吸は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる状態。世界中で10億を超える人々に影響を及ぼすと推定されており、ほとんどの場合は診断されていない。治療をしないままでいると、健康への影響をもたらす可能性がある。こうした兆候をApple Watchで把握するため、睡眠時無呼吸の通知に対応した。
Apple Watchが、呼吸の乱れのデータを記録し、分析することで、睡眠時無呼吸の兆候を特定。正常な呼吸パターンの中断に関連する手首の動きを加速度センサーでモニタリングし、「呼吸の乱れ」という新しいApple Watchの指標で記録する。この乱れが数晩にわたって頻繁に起こっている場合は、睡眠時無呼吸と関連している可能性があるため、睡眠時無呼吸の兆候を示している場合に、Apple Watchはユーザーに通知。データや通知をもとに、医療機関での受診に役立てられる。
また、新しい水深計、水温センサー、潮位アプリなど、水辺のアクティビティへの対応を強化。Apple Watchが水没した後の水温の測定にも対応する。水温は、プールスイムとオープンウォータースイムワークアウトのワークアウトメトリクスにも表示される。
Apple Watch Ultra 2にブラックチタニウム
また、「Apple Watch Ultra 2」の新色「ブラックチタニウム」も9月20日から発売。価格は128,800円から。また、「Apple Watch Hermès Ultra 2」も発売され、価格は220,800円となる。
watchOS 11による、Apple Watch Series 10の主要機能も搭載。通常使用時で最大36時間、低電力モードで最大72時間のバッテリー駆動に対応する。トレーニングの負荷とバイタルアプリによる洞察、睡眠時無呼吸の通知、潮位アプリ、アクションボタンの新しいカスタマイズオプションなどに対応する。
また、新しいチタニウムミラネーゼループも発表。Apple Watch Ultraのための初のメタルバンドとなり、チタニウムで編み込まれ、軽量で耐食性があるバンドとなる。