シャープがコンセプトEV “車内がリビング”　65型テレビ搭載

シャープは、EV(電気自動車)のコンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)を開発、9月17～18日に開催する自社の技術展示イベントで公開する。

EVのコンセプトモデル「LDK+」は、車内を「リビングルームの拡張空間」と捉え、“止まっている時間”にフォーカスしたというEV。Foxconnと連携、FoxconnのEVオープンプラットフォームをベースに企画・開発し、フォロフライの協力も得て実現した。

シャープ独自のAI技術「CE-LLM」やAIoT技術、センシング技術などを活用し、EVと“住空間・人・エネルギー”をつないだ、快適でサステナブルな暮らしを提案するとしている。

具体的には、後部座席が後ろ向きに回転し、ドアが閉まると両サイドの窓に搭載した液晶シャッターが閉まり、プライベートな空間が生み出される仕組み。日常生活の中で家電のAIが学習した情報をもとに、好みに応じた空調や明るさを自動で調整し、快適な車内空間を実現するという。

車内後方には、65型のディスプレイを搭載した。シアタールームとしての利用のほか、ひとりで集中したいリモートワークでの活用も可能。大画面で家の中にいる家族とのコミュニケーションも可能。「あたかも隣の部屋にいるかのような安心で便利な空間」としている。

さらに、EVに搭載した蓄電池と太陽電池が家全体とつながり、AIが家とEVとの最適なトータルエネルギーマネジメントが実現される。万が一の災害などによる停電時には、蓄電池に貯めた電気を家庭内で活用することも可能。

EVコンセプトモデル「LDK+」は9月17～18日に東京国際フォーラムで開催されるシャープの技術展示イベント「SHARP Tech-Day’24 “Innovation Showcase”」で展示・紹介される。