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セブン、廃棄ガラスを新店舗向け部材へリサイクル AGCと協業で国内初

協業のイメージ図

セブン‐イレブン・ジャパンとAGCは、店舗設備の廃棄ガラスを原料として生産した板ガラスを、再び新規店舗の部材に使用するという、店舗設備のガラス資源循環に日本で初めて成功した。

セブン‐イレブン店舗の設備老朽化に伴い発生した廃棄棚板ガラス約4トン(約30店舗相当)を回収し、これを原料として板ガラスを生産。店舗の冷蔵販売設備のガラス部材として使用した。

店舗由来の廃棄ガラスを活用して再び板ガラスを生成するためには、廃棄ガラスの回収・分類・選別の工程を通じて、高い品質要件を満たす原料カレット(ガラス端材)を精製することが求められるという。

これに対し、セブン-イレブンが店舗の廃棄棚板ガラス回収を目的とした物流スキームを構築し、両社で廃棄棚板ガラスのデータを収集・分析し、板ガラスへリサイクルが可能な組成であることを確認。AGCが原料カレットの選別工程および品質を評価を行なうという、3つの取り組みを実施した。

店舗に限らず、建物由来の廃棄ガラスをリサイクルすることは、年間数十万トンにのぼる産業廃棄物の削減や、珪砂やソーダ灰などバージン原料の節減につながり、サーキュラーエコノミーの促進、ガラス製造における原料の輸入率低減に寄与するとしている。また原料カレットは、バージン原料に比べ少ない燃料で溶解でき、製造工程における温室効果ガスの排出を削減できる。

今回の取り組みによって、約4.8トンのバージン原料の節減および約2.4トンの温室効果ガス排出削減に成功したという。今後も両社は、ガラス部材の資源循環の拡大を目指す。