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日産、子供車内置き去りを防止する「マダイルヨ」

日産自動車は、後部座席のチャイルドシートに座っている子供をあやしたり、子供の状態をドライバーに伝える子守り支援ロボット「INTELLIGENT PUPPET イルヨ」に、子供の車内置き去り事故を防止する新機能「マダイルヨ」を追加した。

イルヨは、運転中の子守り支援ロボットとして、コンセプトモデルを赤ちゃん本舗と1月に共同発表。愛くるしい表情や仕草、乳児とのドライブ中に起こる様々な困りごとを解決する機能が好評となった。

さらなる機能の追加や進化の要望があり、今回車内置き去り事故を防止する「マダイルヨ」機能を追加した。

後部座席のチャイルドシートに設置したイルヨと保護者のスマートフォンを無線で接続し、その接続の強弱から距離を推定。イルヨと保護者が離れていないかを検知する。

さらに、イルヨの表情認識カメラが、車内に子どもが残されているか否かを確認する。イルヨが、保護者と閾値以上(約3m前後)離れ、かつ車内に子どもが残っていると認識すると、保護者のスマホに警告通知を送る。

子どもの車内置き去り事故は、ヒューマンエラーにより誰にでも起こりうる問題であり、「5人に1人の保護者が、1年以内に子どもを残してクルマを離れたことがある」という調査結果も発表されている(三洋貿易 子どもの車内置き去り実態調査2023)。

日産では、日産車がかかわる交通事故による死亡・重傷者数をゼロにする取り組み「ゼロ・フェイタリティ」を掲げており、「置き去り事故防止プロジェクト」を立ち上げている。同プロジェクトでは、降車時に後部座席を振り返ることを促す「マダイルヨ」を合言葉に、「後部座席にバッグを置くようにする=“バッグ オン バック”」などの事故防止対策を公式ホームページやSNSにて発信。そして今回、イルヨの新機能として「マダイルヨ」を発表した。

9月15日と16日には、日産グローバル本社ギャラリーで一般向けにイルヨ体験会も開催する。