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通信がAI・ロボットや先端技術と融合する未来 「KDDI SUMMIT 2024」

KDDIグループ最大のビジネスイベント「KDDI SUMMIT 2024」が9月3日、4日に開催される。会場は東京・虎ノ門の、虎ノ門ヒルズ 森タワー 5階「虎ノ門ヒルズフォーラム」。参加には申込みが必要。

第2回目となる今回は、オンラインに加えてリアル会場での講演・展示を行なうハイブリッド形式で開催する。テーマは「つながろう。創ろう。未来のために。」で、通信がAIなどの先端テクノロジーと組み合わさり広がっていくこれからについて、さまざまな可能性を提案していくという内容。

講演が行なわれるメインステージでは、2日間の合計で19枠、全20セッションが開催される。オープニング基調講演にはKDDIの高橋社長と、ゲストとしてOpenAI Japanの長崎社長が登壇、通信とAIの組み合わせや可能性について語られる予定になっている。

前回のKDDI SUMMITの講演はビジネス寄りの内容が中心だったが、今回はDX推進の「WAKONX」を中心に据えつつも、モビリティ、スポーツ・エンタメ、メタバース、大阪・関西万博、災害対策、POVOやAI関連など、幅広いテーマを取り扱う。展示会場では、これらの講演内容に対応する展示が行なわれる。

通信と先端技術の融合 「ちょっとだけ未来」のデモも

展示会場のマップ

展示会場でデモンストレーションが実施され注目を集めるのは、2日に発表された「3D点群データ圧縮技術」。通信インフラにスターリンクを活用するなど複合的な内容だが、従来はデータ量が多くモバイル回線でのデータ伝送が難しかった3D点群データのエンコーダーを独自に開発し、データ量を削減、モバイル回線とスターリンクを使って世界初のリアルタイム伝送を実現している。会場のデモでは、トンネル建設現場からリアルタイムに3D点群データが送られてくる様子を確認できる。

3D点群データ圧縮技術
リアルタイム受信のデモ。右が現場の様子で、左が受信したデータ
受信した3D点群データ
活用イメージ
スターリンク(左)を活用し、建設現場などにauの携帯電話エリアを構築するシステム

会場ではまた、「ちょっとだけ未来のオフィス」の体験コーナーも用意されている。これは、会場で展示・紹介されているさまざまな技術を組み合わせたもので、生成AIとバーチャルヒューマンによる受付で会話をしたり案内を受けたりしながら、休憩のためのドリンクとお菓子を専用端末から注文できるというもの。顔認証を活用して簡単に決済できるほか、商品を配送するロボットは、同じフロアで稼働しているお掃除ロボットやセキュリティゲートと協調して動作し、ユーザーの元まで商品を配送してくれる。

「ちょっとだけ未来のオフィス」の体験コーナー
専用スマートフォンで商品を注文するとロボットが配送
注文した商品はロッカーに入っている
商品の受け取り
商品を受け渡したロボットが帰っていくところ。お掃除ロボットが道を開けるなど協調して動作する

AIドローンやAI最新技術

モビリティでの取り組み
AIドローン
Skydio X10。暗所や夜間の自律飛行を実現している
Skydio Dock
KDDIのAI提供について
ELYZAでLLMの社会実装を推進
20~30年に一度の大変革と位置づける「次世代暗号技術」にも取り組んでいる

なお、展示会場の無料のコーヒースタンドには、(KDDIが三菱商事と共同経営する)ローソンの「マチカフェ」用のコーヒーマシンが用意されている。